ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONについて

21世紀の日本のロックを代表するバンドの一つであり、ギターロックの希望でもある。ASIAN KUNG-FU GENERATIONは激動する社会を見据えてポジティブなロックを鳴らし、常に前に向かって突き進む。オルタナティブロック、UKロック、エモ、それにインディーロック。1996年に神奈川の大学の音楽サークルで結成されたASIAN KUNG-FU GENERATION(通称「アジカン」)は、まさにその時代のロックをルーツとしている。同世代のバンド同様、最初のうちは英語詞で歌っていたが、すぐに日本語へとシフトし、ソリッドなロックナンバーを多数作り出した。そんな彼らの作品は2003年のメジャーデビュー直後から大きなセールスを記録し、4人は日本のロックシーンの最前線へと躍り出る。前の時代に活躍したロックバンドたちが続々とその活動を終えていた時期に、彼らと入れ替わるようにしてバンドは急速に注目を浴びた。この時期を象徴する楽曲としては「遥か彼方」や「ループ&ループ」などいくつも挙げられるが、見逃すことができないのは「君という花」だろう。この大ヒット曲はアジカンの名を広く知らしめたのに加え、四つ打ちのビートのかっこ良さを示すこととなった。その影響は2000年代の後半からダンスロックを奏でるバンドが多数出てきた段階で明白になる。もっとも当の彼らは、作を追うごとに幅広い音楽性にチャレンジしていった。2004年のヒットシングルにして代表曲「リライト」では中盤にエイトビートからダブ的な展開に移行する瞬間がある。2009年の「新世紀のラブソング」ではラップ、ヒップホップに接近したり、2021年の「エンパシー」の序盤ではドラムンベースにヒントを得たようなリズムが響いたりと、音楽性の貪欲な探究を忘れることがない。そして重要なのは、彼らは活動全般においてロックミュージックから受けた影響を大切にしていること。たとえば2003年から始まったバンド主宰のフェスティバル『NANO-MUGEN FES.』は国内外の優れたアーティストをリスナーに紹介する重要な場となり、ツアーやイベントという形でも新しい才能を世に出すアプローチを続けている。そうした姿勢の背景には、若き日の彼ら自身が多くの音楽と出会い、それを掘り下げることでまた新しい音楽や価値観を知るという経験をしてきたことが大きいのだろう。また、歌に込めたメッセージ性も特筆すべきポイントで、戦争を無くしたいという思いから始まる「転がる岩、君に朝が降る」(2008年)などは後藤正文(Vo/G)の個人性と世界とのつながりを歌った楽曲だといえる。メンバー各人が楽曲作りに携わり、数多くのヒットソングを生み出し、音楽フェスティバルではヘッドライナーを務める。バンドとしては理想形に見えるが、それも彼ら自身が切磋琢磨を続け、決して一つの場所に安穏としていないからだ。ロックミュージックのロマンティシズムを胸に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONはこれからもその歩みを進めていく。

出身地
Yokohama, Japan
結成
1996年
ジャンル
ロック

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アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ