前作から11か月で届けられたセカンドアルバムであり、ASIAN KUNG-FU GENERATIONにとってはシングル、アルバム通じて初のチャート1位を記録した一枚。海外のオルタナティブミュージックを消化しつつ、若さゆえの逡巡(しゅんじゅん)を歌に乗せた青春文学のような歌詞と雄弁なメロディ、そして閉塞感を突き破るかのような刺激的なサウンドにより、21世紀型日本語ロックの一つの在り方を提示している。アルバム序盤に"リライト"や"君の街まで" といったヒットシングルを配し、思い悩んだ末の決意をビートに託した"夜の向こう"や、心許ない焦燥感を描き出したサウンドスケープのような"ラストシーン"が、リスナー、一人一人と対峙しながら、音楽の時間を育んでゆく。
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