NICO Touches the Walls
NICO Touches the Walls

NICO Touches the Walls

NICO Touches the Wallsについて

2000年代から2010年代にかけて日本のロック界を駆け抜けたバンド、NICO Touches the Walls。優れた楽曲とクオリティの高いライブパフォーマンスで人気を博した彼らは、一つのジャンルや枠組みに収まりきらない、他に類を見ない存在だった。

ボーカル&ギターの光村龍哉の個性を中心に置き、強い結束力を見せていたNICO Touches the Walls(以下NICO)。ほとんどの楽曲の作詞作曲を担当する光村はさまざまなタイプの曲を作り出すソングライターでもあり、それはNICOの音楽性にそのままつながっていた。例えば「ホログラム」(2009年)では開放感のあるギターロックをかき鳴らし、ストリングスやホーンが高らかに響く「手をたたけ」(2011年)では突き抜けたようにポップなナンバーを歌い上げる。さらに「VIBRIO VULNIFICUS」(2018年)では混沌としたバンドサウンドが激しくさく裂するなど、ロックを基盤にしながら幅広いサウンドを展開した。またアニメソングやドラマの主題歌、あるいはCMのタイアップとなった楽曲も多いが、それぞれの作品やテーマにフィットできるほどの多彩な表現力を持ち合わせていたこともうかがえる。それらを武器に、彼らはメジャーという舞台において高い支持を獲得し、2010年と2016年には2度にわたって日本武道館公演を成功させた。

そんなNICOが紡ぐ世界は、苦しみや悲しみの感情に直面したときも、常に前を向いていくように背中を押してくれる。彼らの言葉と音楽は、人それぞれの生き方を肯定してくれるように響く。多彩なロックサウンドを鳴らす一方で、彼らはそうしたポジティブさを歌うことを忘れなかった。2019年の活動終了まで貫いたその姿勢こそが、NICOの最大の個性といえるのではないだろうか。

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