先行リリース

- 2023年10月20日
- Hackney Diamonds
- 12曲
- Let It Bleed (Remastered) · 1969年
- Out of Our Heads · 1964年
- Tattoo You · 1981年
- Beggars Banquet (Remastered) · 1968年
- Sticky Fingers (Deluxe Edition) · 1964年
- Aftermath · 1966年
- Some Girls (Deluxe Edition with Bonus Video) · 1978年
- Hot Rocks 1964-1971 · 1968年
- Let It Bleed (Remastered) · 1969年
- Exile On Main St. (Deluxe Edition with Bonus Videos) · 1972年
必聴アルバム
- 2023年
- 2016年
- 2005年
アーティストプレイリスト
- 壮大なしかめっ面のリフ、あざ笑うようなボーカル、ブルージーなブギー。
- 最強のロックンロールバンドによる名曲/名演がずらりと並んだ映像作品の集大成。
- 過去の名曲がライブバージョンで生々しく新鮮に響くプレイリスト。
- 絶えずバージョンアップされるバンドの魅力を、豊富なカタログから掘り下げる。
- ストーンズのエネルギッシュな名曲で、日々のワークアウトを楽しもう。
- 2023年
- 2022年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
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ザ・ローリング・ストーンズについて
ザ・ローリング・ストーンズ以前にロックが存在しなかったわけではない。しかし彼らが打ち立てたほどのスケールや影響力、もしくは完璧なアティテュードがあったとは言えない。それは彼らの他者性と関係があるだろう。彼らが模倣したアメリカのサウンド、つまりブルース、カントリー、R&Bが自分たちのものではなかったからこそ、彼らはそれらの音楽に対してより一層畏敬の念を抱き、自由な探求心を持ったかのように映る。彼らの本領が発揮された音楽は、遺跡の発掘のように過去と現在を対話させながら展開する。古典的で時代遅れのようなサウンドの中に、彼らは新鮮な意味とつながりを見いだしていく。ミック・ジャガーはかつて、45歳で「Satisfaction」を歌うくらいなら死んだ方がましだと言った。もちろん彼の世代には、比喩的であれ真実であれ、同じ態度を取ったアーティストが他にもいた。しかしたとえロックな生き方ではないにせよ、ザ・ローリング・ストーンズは生きる道を選んだ。キース・リチャーズが駅のホームで、マディ・ウォーターズとチャック・ベリーのレコードを持ったミック・ジャガーを見つけたことが始まりだった。シンガーのミック・ジャガーとギタリストのキース・リチャーズは1962年にバンドを結成し、ジャズドラマーのチャーリー・ワッツとベーシストのロン・ウッドをメンバーに加えた。やがてブリティッシュ・インヴェイジョンの先頭に立つ存在になり、テディベアのような存在のビートルズとは正反対の問題児になった。「Ruby Tuesday」「Mother’s Little Helper」のように、1960年代半ばにはフォークとサイケデリアに手を出したこともあったが、一周して「Under My Thumb」や「Paint It Black」のような粗削りのダークなサウンドにいつも戻ってきた。いくつかの例外(ビートルズのシェイスタジアムでの最終公演など)を除けば、“アリーナロック”という概念はザ・ローリング・ストーンズが現れるまで存在しなかったといえる。そのための基盤、つまり技術力がなかったからだ。カントリーを無秩序に取り入れた『Beggars Banquet』や『Exile On Main St.』、自信に満ちた『Some Girls』など、彼らは1960年代後半と1970年代に数々の名作を出しながらも、彼らのレガシーが築かれたのはライブのステージ上だった。小さなクラブの汗だくの興奮をホッケーリンクやフットボールのスタジアムへとスケールアップさせ、スタジオは休息ではなく鍛錬の場として利用していたのだ。ミック・ジャガーの75歳の誕生日を記念して、ドイツの昆虫学者が同僚を説得してバンドのメンバーにちなんだ名前を化石に付けた。長命な彼らに対する、愛のこもったユニークなオマージュといえるだろう。ジャガーは76歳の誕生日に休みを取ったものの、その翌日の晩には、バンドはツアーに戻ったのだった。