Let It Bleed (Remastered)

Let It Bleed (Remastered)

今日に至るザ・ローリング・ストーンズの音楽性は、このアルバムから再出発したものだと言っても過言ではない。1960年代の最後を飾るにふさわしい彼らの代表作だ。前作『Beggars Banquet』で始まったルーツミュージックへの回帰は、本作でより深い場所までリーチしている。不穏なスライドギターや、緊張感をはらんで跳ねるピアノやハーモニカは、終末を想起させるものでもある。ラブ&ピースの時代の終わりを予感させる、シリアスでハードなロックンロールが本作の強烈な個性なのだ。ベトナム戦争を歌った「ギミー・シェルター」や、実在の殺人犯をテーマにした「ミッドナイト・ランブラー」など、荒涼とした時代と精神を映し出したナンバーも多い。7分に及ぶ大作「無情の世界」のゴスペルコーラスが告げるのは世界の終わりか、それとも救いなのか…。本作はブライアン・ジョーンズが参加した最後の作品となったが、ギターパートの大半はキース・リチャーズが弾いている。

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