先行リリース

- 2025年11月7日
- 66曲
必聴アルバム
- 当時のジミはさまざまミュージシャンと夜な夜なセッションを繰り広げてはスタジオに入っていたという。本作はそうしたジャムセッションのリラックスした雰囲気と多様な音楽性が感じ取れる創作意欲にあふれた作品。カーティス・メイフィールドばりのファルセットを披露するソウルナンバー"Have You Ever Been (To Electric Ladyland)"、ブルースの古典"Catfish Blues"を下敷きにした15分にも及ぶ激烈ジャム"Voodoo Chile"、攻撃的なファンクロック"Voodoo Child (Slight Return)"や"Crosstown Traffic"など聴きどころ満載。またジャズ的なアプローチを試みるなど、新たな可能性も示した最高傑作。
- 多くのSFがそうであるように、ジミ・ヘンドリックスのデビューアルバムには、まるで空にキスしているかのようなイメージが広がるフィードバックノイズの使い方をはじめ、さまざまな未来的な要素があり、その先進性は同時に親しみやすさも兼ね備えている。ジミは、ビートルズのようにモダンなクラシック音楽の実験をしていたわけでも、ザ・ビーチ・ボーイズのように高尚なポップオーケストレーションを試みていたわけでもなく、ピンク・フロイドのように果てしないサイケデリアを目指そうとしていたわけでもない。その代わりに彼は、自らの成長とともにあったマディ・ウォーターズやリトル・リチャードが鳴らしたシンプルで直感的なサウンドを、まったく新しいものへと変えてみせたのだ。その音は、後年になってプリンスやアウトキャストが作り出したブラックサイケデリアはもちろんのこと、ジミ・ヘンドリックス以降に登場したブルースに関連するほとんどすべてのものに影響を与えたといっても過言ではない。 1960年代後半に発表され、永遠に神聖視されている名作アルバムの中でも、この『Are You Experienced』は、いまだにダイナミックで生きているように感じられる数少ない作品の一つだといえる。少なくとも、誰もが口ずさめる3分半の曲に魅惑的なサウンドエフェクトを組み合わせるというコンセプトにおいて、50年以上も前にジミの作り上げた音楽が、21世紀のポップとしても通用するものであることは確かなのだ。
アルバム
シングル&EP
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスについて
- 出身地
- The Jimi Hendrix Experience
- 結成
- 1966年
- ジャンル
- ロック