コンサートやフェスティバルの会場が満員のオーディエンスで埋まるなど、ライブの現場が久しぶりに活況を取り戻した2022年は、それに呼応するかのようにロックサウンドも高らかに轟（とどろ）いた年となった。人気バンドはファンの期待に応える作品を次々とリリースし、百戦錬磨のベテランたちは高い実力とタフな健在ぶりを誇示。海外でのツアーを再開させたONE OK ROCKは、世界レベルでの活動に軸足を置きながら3年半ぶりのニューアルバムを発表し、その存在感の大きさを見せた。また、彼らのようにロック系のバンドやアーティストが話題のアニメ作品のタイアップソングを歌い、そうした楽曲が新たな波を巻き起こしていく動きは、もはやスタンダードに。PEOPLE 1、WurtS、TOOBOEといった新世代の才能はフレッシュなインパクトと共にシーンを盛り上げた。