おすすめプレイリスト
- 26曲
- 110 Burlesque Hits - Very Best of Burlesque · 1955年
- Blue Train (Expanded Edition) · 1958年
- My Favorite Things · 1960年
- Giant Steps (60th Anniversary Super Deluxe Edition) [2020 Remaster] · 1959年
- Duke Ellington & John Coltrane · 1961年
- Blue Train (Expanded Edition) · 1957年
- Jazz Jukebox, Vol. 2 · 1957年
- Giant Steps (2020 Remaster) · 1959年
- Ballads (Deluxe Edition) · 1961年
- Blue Train (Expanded Edition) · 1957年
必聴アルバム
- テナーサックス奏者ジョン・コルトレーンが1965年にリリースした本作について、その素晴らしさや意義を語ることは不可能に等しく、また現実的でもないだろう。単に言葉を綴ることはできても、彼の作品を評価するなど無理な話である。ここでは、ただ事実のみを伝えることにしよう。このアルバムのレコーディングにはドラマーのエルヴィン・ジョーンズ、ピアニストのマッコイ・タイナー、そしてベーシストのジミー・ガリソンが参加し、コルトレーンの非凡な創造性が頂点に達した瞬間をとらえた一枚となった。これまでの彼の経験が全て結集したような楽曲の数々であり、一方でこのアルバム後の彼の音楽は大激変を遂げ、実験的なサウンドへと移行する。だがこの1964年12月に行われたレコーディングセッションは、コルトレーンが歴史にその名声を刻んだ理由の確かな証拠であり、ジャズシーンを永遠に変えることとなった唯一無二の傑作である。
- 1960年代にインパルス!レコードがジョン・コルトレーンの名を広めようと、ジョニー・ハートマンとのコラボレーションを実現。感情的なレスポンスを誘うハートマンの深いバリトンがコルトレーンのテナーサックスの音色と素晴らしくマッチする、このアルバムのハイライトとして必ず挙げられるのは、Billy Strayhornの"Lush Life"だ。20世紀を代表する名曲を、コルトレーンとハートマンが絶妙なタッチで演奏する印象的なトラックとなっている。さらに"They Say It's Wonderful"や"My One and Only Love"では、独自のフィーリングで曲をアレンジし、実力を見せつけている。フランク・シナトラの豪華なオーケストラバージョンよりもシンプルでクールなアレンジで、そのスタイルと表現力は決してオリジナルに引けを取らないと言えよう。
- 師弟関係にあったセロニアス・モンクとジョン・コルトレーンの共演を捉えた歴史的スタジオ録音。コルトレーンは、1957年から1958年にモンクのグループに参加、NYのライブハウスFive Spot Cafeを中心に多くの熱演を繰り広げた。この作品は、1957年7月、当時のメンバーで録音した3曲に「Monk’s Music」の未発表セッション2曲、「Thelonious Himself」からのアウトテイク"Functional (Take 1)"、同アルバム収録の"Monk's Mood"を加えたもの。最大の聴きどころは、モンク、コルトレーン、Wilbur Ware(B)、シャドウ・ウィルソン(Dr)のカルテットによる"Ruby, My Dear"、"Trinkle, Tinkle"、"Nutty"の3曲。師匠から多くの表現方法を学び、演奏家として飛躍的に成長することで、1960年代初頭から次々に名盤を世に送り出したコルトレーン。このアルバムで、彼の若き才能の片鱗に触れることができる。
- 名門Blue Note Recordsに残された唯一のリーダー作。1958年、Prestige Recordsと契約していたジョン・コルトレーンは、Blue Note Recordsの社長から熱烈なオファーを受け、マイルス・デイヴィスのグループで共演していた気心の知れたリズム隊など、自ら当時のお気に入りのメンバーを選んでレコーディングに臨んだ。アルバムタイトルにもなっている3つの管楽器によるブルーなハーモニーが印象的な"Blue Train"、軽快なリズムに複雑な構成とコードワークがスリリングな"Moment’s Notice"など、アルバム全体が創造的エネルギーと心地良い緊張感に包まれている。また、当時20歳になったばかりのリー・モーガンによる、はつらつとしたトランペットにも注目。Blue Note Records屈指の人気盤として、今なお多くのジャズファンに愛聴される珠玉の名演に、入門者もジャズの楽しさを存分に味わうことができるだろう。 このアルバムはHD(高解像度)オーディオ音源で作成されたApple Digital Masterです。ノイズをカットしつつ鮮明さと効率の良さを最大限に活かした、24-bitのオリジナルマスター音源と区別がつかないほどのサウンドクオリティを提供します。
ミュージックビデオ
- 2018年
- 1963年
- 1960年
アーティストプレイリスト
- 20世紀ジャズの巨人。数々の名盤を残したモダンジャズのサックスプレイヤー。
- スタンダードの名演からフリージャズまで、コルトレーンの世界をくまなくたどる。
- 2020年
- マイルス・デイヴィス・クインテット
- レッド・ガーランド・クインテット
- セロニアス・モンク・カルテット
- Julian Cannonball Adderly
- セロニアス・モンク & ジョン・コルトレーン
- レッド・ガーランド・クインテット
ジョン・コルトレーンについて
ジャズ・サックス奏者ジョン・コルトレーンはいまだ比類なき影響力を放っている。1926年ノースカロライナ州ハムレットに生まれた彼は1946年に海軍を退役後、フィラデルフィアで彗星(すいせい)のごとく脚光を浴びた。彼はモードジャズやフリージャズの生みの親と評される一方、内面をあぶりだすスタイルと精神世界の追求で他のミュージシャンと一線を画していた。セルフタイトルのソロアルバムを録音したのは1957年だったが、彼の才能はトランペット奏者マイルス・デイヴィスやピアニストのセロニアス・モンクのバンドにおける演奏でも輝きを放った。コード音を敷き詰めるように高速スピードで展開するコルトレーンの即興奏法は、評論家アイラ・ギトラーをして「シーツ・オブ・サウンド(音の洪水)」と言わしめた。次から次へと押し寄せる怒涛(どとう)の洪水のように音をほとばしらせるコルトレーンの技は、1960年の『Giant Steps』で存分に発揮され、新たな境地に達した。1961年にはピアニストのマッコイ・タイナー、ベーシストのスティーヴ・デイヴィス、ドラマーのエルヴィン・ジョーンズとカルテットを組み、モードジャズの決定版『My Favorite Things』をリリース。同年にAtlanticからImpulse! Recordsへ移籍し、インドの伝統音楽やニューヨークに根付くフリージャズに傾倒していった。コルトレーンはその後6年にわたって精力的に活動し、自ら率いるバンドやエリック・ドルフィー、ファラオ・サンダースといった共演者らと刺激的な関係を築いた。また、神性の追求を組曲という構成で表現して世間を驚かせた1965年の傑作『A Love Supreme』を筆頭に、作曲の常識を超えた即興重視のアルバムを次々とリリースした。コルトレーンのこうした探究は、40歳の時にがんで倒れるまで続いたのだった。
- 出身地
- Hamlet, NC, United States
- 生年月日
- 1926年9月23日
- ジャンル
- ジャズ