Sketches of Spain

Sketches of Spain

1950年代後半から1960年代初頭にマイルス・デイヴィスは、作曲家/編曲家のギル・エヴァンスと組んで3枚のアルバムを制作した。「Sketches of Spain」は、その最終作である。スペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴの名作「アランフェス協奏曲」の"第2楽章アダージョ"や、マヌエル・デ・ファリャの楽曲"Will O'the Wisp"をこれまでのジャズの常識を超える複雑で斬新なアンサンブルでアレンジ。また、フラメンコのリズムや形式を取り入れたオリジナル"Saeta"や"Solea"など、スペイン音楽の郷愁をジャズの根源であるブルースで表現。彼はこのアルバムで一瞬の気の緩みも許されない緊張感の中、全身全霊を込めて繊細な演奏を披露している。今も多くの音楽ファンに聴き継がれているジャズの芸術性を高めた野心的な作品。