back number
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back numberについて

恋をしたとき、心の琴線に触れる歌がある。back numberはそんな歌をいくつも生み出してきた。

2004年に群馬で結成されたバンド、back number。その名は、清水依与吏(Vo/G)が高校時代に付き合っていた彼女を別の人に取られてしまったことから、自分はもうback number(型後れ)でしかないという感傷を込めて名付けられた。2006年に清水依与吏、小島和也(B)、栗原寿(Dr)という現行の3人体制となる。

ソングライティングを担うのは、フロントに立つ清水依与吏。失恋の痛手を糧にバンドを始めた彼は、恋の未練や後悔、喪失感を描く歌において優れた描写力を発揮した。カップルの間に生まれた小さなほころびを見つめて歌う「sympathy」(2009年のインディーズミニアルバム『逃した魚』に収録)など、繊細で現実味のある歌詞世界はすでに初期から確立されていた。

2011年の春にメジャーデビューすると、back numberの名は急速に広く知られていく。そのきっかけの一つとなったのが、「高嶺の花子さん」という一風変わったタイトルの片思いソングだった。

2013年にリリースされた「高嶺の花子さん」は、夏を彩る躍動的なナンバー。この歌の主人公は、望みの薄い恋について思いをめぐらせている。ドラマチックな出会いもロマンチックな告白もなく、終始とりとめもない妄想をするばかりで、恋はいっこうに動き出さない。いわばこれは“脇役”の物語だ。その姿はいじらしくて人間くさくて、とても身近な存在だと感じられる。この生き生きとしたリアリティのある人物描写こそが、back numberの歌を特別なものにしている。

彼らはこの「高嶺の花子さん」を収録した2014年のアルバム『ラブストーリー』により、ラブソングの名手としての評価を決定づけた。以降、記憶に残るラブソングを次々とヒットチャートに送り込む。2018年には初のドームツアーを全公演成功させ、名実ともにトップバンドに成長した。

“ラブソングの帝王”と称されるほどになったback numberだが、2019年リリースのアルバム『MAGIC』では人間の内面に深く迫り、人生のジレンマを生々しく描いた。それは恋を通して人間の根源的な感情を見つめてきた彼らだからこそ歌えるリアルなメッセージであり、ラブソングの奥深さを突き詰めたback numberのたどりついた新たな境地だった。

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