亡くなってしまったダニー・ウィッテンや、時折参加していたニルス・ロフグレンに代わってFrank Sampedroをギター奏者として迎えた再編クレイジー・ホースとレコーディングに臨んだ最初の作品。代表曲の一つとしてあまりにも有名な"Cortez the Killer"、ヤングのギター奏者としての発想の豊かさ、反射神経の良さが際立つ"Danger Bird"の2曲でヘヴィなインタープレイの極みを見せる。一度聴けばコーラスパートが耳に残る"Don’t Cry No Tears"や"Lookin’ For a Love"というポップな曲も久しぶりに交えて、バランスもいい。デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュがコーラスで参加した"Through My Sails"の美しさも格別で、再び歩み始めたニール・ヤングの姿が重なるフレッシュな作品。