On the Corner

On the Corner

同時期のスライやJBに触発されたマイルスが、究極のグルーヴを求めて生み出した異形のファンクアルバム。メンバーはチック・コリア、ハービー・ハンコックらおなじみの顔ぶれに加え、多彩な才能が参加。現代音楽家カールハインツ・シュトックハウゼンのコンセプトを血肉化することで、従来のジャズやソウル/ファンクには出現し得なかった新しい語法のブラックミュージックを誕生させている。ミニマルミュージックのごときリズムやリフの断片が重層的に響くポリリズムと、タブラやシタールを交えたカオティックなサウンドには、定型としてのファンクのフォーマットやグルーヴはみじんもない。ヒップホップやテクノ、ドラムンベースなど、先鋭的なストリート/クラブミュージックを経過した耳をもってしてもなお、そのサウンドは実にユニーク。