

ドイツ3大バイオリニストの一人に数えられるアンネ=ゾフィー・ムター。1963年にスイス・バーゼル近郊のラインフェルデンに生まれた彼女は、6歳からバイオリンを開始。10代半ばからはヘルベルト・フォン・カラヤンに才能を認められ、頻繁に共演や録音を重ねた。主要な協奏曲はこの時期にほとんど録音を終えている。自らの演奏スタイルに絶対的な自信を持つ姿はまさに現代バイオリンの女王の異名にふさわしい。1980年代以降は、室内楽や現代音楽の分野にも参入。また、若手演奏家の教育活動にも熱心で、アンネ・ゾフィー・ムター財団を設立。世界中の才能豊かな弦楽器奏者たちに奨学金を支給するなど、精力的に活動している。