スヌープ・ドッグ

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スヌープ・ドッグについて

催眠的でまったりとした声と独特のカリスマ性を備えたスヌープ・ドッグ。彼は、ギャングスタラップ界で最も魅力的なキャラクターの一人として出現し、音楽業界で最も多芸/多才なアーティストへと進化し、最終的にはポップカルチャーのアイコンとなった。1971年にカリフォルニア州ロングビーチで生まれたスヌープ・ドッグ(本名Calvin Cordozar Broadus Jr.)は、スヌープ・ドギー・ドッグという名で活動を始め、当時N.W.A.の一員からソロに転向したばかりのドクター・ドレーに発掘された。Gファンクの先駆者であるドレーのシングル「Deep Cover」にスヌープがフィーチャーされた時点から2人は象徴的な関係となり、それは直ちに開花した。1992年にヒップホップシーンを揺るがしたドレーのソロデビューアルバム『The Chronic』でスヌープはドレーと共演し、名曲「Nuthin’ but a G thang」をはじめとする楽曲で、ディープなグルーヴと高揚感のあるシンセの上にラップを乗せた。彼はシルクのように滑らかなフロウで、拳銃の脅威と大麻を喫煙する感覚のどちらも同じような率直さで語り、その魅力はソロ活動へとつながっていく。ソロデビュー作となった『Doggystyle』(1993年)も同じくタイムレスなアルバムで、陽気に自己陶酔的で猥褻(わいせつ)なリリシズムが、ドレーの重厚なサウンドと融合している。さらに「Gin and Juice」と「Who Am I (What's My Name)?」は記録的なセールスを達成し、その後何十年にわたり、アメリカの人たちにとってバーベキューパーティーや家族の集まりに欠かせない曲となった。その後、Death Row Recordsを脱退し、No Limit Recordsとアルバム3作の契約を結んだスヌープは、Pharrell Williamsをフィーチャーした「ビューティフル」(2002年)と「ドロップ・イット・ライク・イッツ・ホット」(2004年)をリリース。10年前には、都市郊外のリスナーを怖がらせつつも熱狂させた攻撃的で無敵な自らのイメージを、今度はのんきな“ピンプ”のようなペルソナに書き換えてメインストリームに躍り出たのだ。さらに、家庭的な父親や、子どもたちのアメリカンフットボールコーチ、それからマーサ・スチュワートの料理番組の共同司会者として、数々のテレビ番組で活躍するようになった彼は、音楽においても新たなジャンルに挑む。2013年、スヌープは初のレゲエアルバム『Reincarnated』と、ショルダーキーボードがシンボルのデイム・ファンクとタッグを組んだEP『7 Days of Funk』を発表。2018年にはゴスペルのダブルアルバム『Bible of Love』をリリースした。そして2019年、スヌープは17作目のアルバム『I Wanna Thank Me』の発表に伴い、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムの星に彼の名が刻まれた。ヒップホップ界こそが、彼の名高いキャリアのおかげでラップが世界に広まったことに対して、このゴッドファーザーならぬ“ドッグファーザー”に感謝するべきなのだろう。

ジャンル
ヒップホップ/ラップ
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