2Pac
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2Pacについて

2Pacは間違いなく、史上最も影響力を持つラッパーだ。実際のところ彼という存在は、今は亡きライバルのノトーリアス・B.I.G.よりも、むしろジミ・ヘンドリックスやボブ・マーリー、ジェームス・ディーンといった神格化されたアイコンたちに近いといえる。2Pacの伝説には真偽が明かされていないものもあるが、今も彼の音楽を聴けばその多才ぶりがはっきりと分かるだろう。

1971年にLesane Parish Crooksという名前で生まれた2Pacは、生後間もなく政治組織であるブラックパンサー党のリーダーだった母親により、スペインの支配に対抗したインカ帝国最後の王にちなんでトゥパック・アマル・シャクール(Tupac Amaru Shakur)と改名された。2Pacはキャリアを通じて革命的で反体制的な姿勢を体現し、「Trapped」(1991年)や「Keep Ya Head Up」(1993年)といった楽曲は、アフリカやアフリカをルーツにする文化を中心に置くアフロセントリックの思想や意識が高まった1990年代初頭の時流にフィットした。さらに「I Get Around」(1993年)ではファンカデリックの使い手、「Me Against the World」(1995年)では孤高の一匹狼、「Hit ‘Em Up」(1996年)では荒々しい戦士、「Brenda’s Got a Baby」(1991年)では繊細な詩人という一面も見せた。

そしてギャングスタラップを代表するDeath Row Recordsが1990年代半ばにシーンを席巻するにつれ、2Pacは同レーベルの代名詞となった。もともとMCニューヨークと名乗っていた2Pacは、南部はもちろんのこと東海岸と西海岸のエッセンスを融合し、普遍的なメッセージとサウンドを発信した。その影響力は、サハラ以南諸国でも2Pacが描かれたストリートアートが見受けられるほどだ。だがわざわざ遠くまで行かずとも、彼の影響は目にすることができる。早すぎる死から四半世紀が経った今もなお、2Pacの血脈はリル・ウェインからケンドリック・ラマー、フューチャーにいたるまでの、あらゆるアーティストに宿っているのだから。

  • 出身地
    New York, NY [Harlem]
  • 生年月日
    1971年6月16日

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