- COMPLEX (Remastered 2012) · 1989年
- COMPLEX BEST · 1998年
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- COMPLEX BEST · 1990年
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必聴アルバム
- アイドルとして一世を風靡した吉川晃司と、BOØWYでの活動後にソロに転じていた布袋寅泰という2大ヒーローがバンドを結成。1989年4月、のちに多くのリスナーに熱く愛されることになる"BE MY BABY"を発表し、その大ヒットの最中に出たのがこの初アルバム。デジタルサウンドを駆使したニューウェイブ経由の硬質なビートの上で自由自在に暴れまわる布袋のギターと、叫ぶように放たれる吉川のヴォーカルスタイルは、他のどんなバンドも真似をすることができない。基本的に作詞は吉川、作曲は布袋が手掛けており、疾走感が秀逸な"恋をとめないで"、クールな中に秘めた激しさがあふれる"RAMBLING MAN"では2人の魅力が最上のバランスで成り立っている。
COMPLEXについて
COMPLEXは日本の音楽史上に残る、伝説的なロックユニットだと言える。なぜなら、吉川晃司(Vo)と布袋寅泰(G)という偉大なアーティスト同士が組んだ奇跡と彼らが残した影響の大きさに対し、活動期間は短く、その音楽をリアルタイムで楽しめたファンは極端に限られるからだ。COMPLEXのデビューはシングル「BE MY BABY」のリリース日である1989年4月で、最後のライブとなった東京ドーム公演が行われたのは翌1990年11月と、表立った活動は2年にも満たない。当初はソロシンガーとして次の段階を模索していた吉川と、BOØWYの解散後のソロ活動を始めたばかりだった布袋のタッグが大いに話題となった。音楽的には布袋が掲げていたデジタルサウンドと吉川のボーカルが最高のブレンドを見せており、「1990」(1990年)を含め発表したシングル2曲、そして『COMPLEX』(1989年)と『ROMANTIC 1990』(1990年)の2作のオリジナルアルバムはいずれも当時のセールスチャートの首位に輝くなど、人気の面も圧倒的だった。しかし、活動を続ける中で両者の方向性に違いが生じ、活動休止へと発展。その後の長い間、新たな動きは見られなかったが、2011年の7月、東日本大震災の復興を支援するチャリティーライブ、“日本一心”で2日間だけCOMPLEXが再結成された。当時のファンも、後から彼らを追いかけたファンもこの2度目の奇跡に喜んだ。また、吉川も布袋もそれぞれのソロの場でCOMPLEXの曲を演奏することがあるが、2人揃っての恒久的な活動の兆しは未だ見られない。こうした事実のすべてが、なおのことCOMPLEXが伝説的な存在であると認知させるのである。
- ジャンル
- ロック