必聴アルバム
アーティストプレイリスト
シングル&EP
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
もっと聴く
もっと見る
AC/DCについて
2020年に行われたApple Musicのインタビューで、AC/DCのギタリストでメインソングライターのアンガス・ヤングはバンドの原動力に思いをめぐらせた。結局のところ、この時点で彼らはすでに45年以上も活動し続け、その間、ほぼ同じような曲を作り続けてきたのだ。1970年代の他のハードロックバンドが、自分たちの賢さを証明しようと無駄に骨を折ってコンセプトアルバムや管弦楽組曲の制作に走る中、AC/DCは靴職人が靴を、時計職人が時計を扱うように自分たちの音楽作品を扱った。反復の中から磨かれ、常に完成品の実用性を考えたつつましい作品として。ヤングいわく、最初の数作をプロデュースした兄のジョージは、主張を明確にして必要以上のことはやらないことが重要だと力説していたという。複雑なことは誰でもできる、鍋の中にゴミをぶち込めばいいだけだ、と。「真のアートというのは」とヤングは語る。「複雑なことをシンプルにすることだ」1973年、オーストラリアのシドニーで結成されたAC/DCは、アートとプログレッシブロックの飽和に対して異を唱えた。と同時に、ロックを本来のルーツであるリトル・リチャードやブルース、そもそもロックは人々を楽しませるものだというビートルズ以前の考えに立ち戻った。1979年の『Highway to Hell』と1980年の『Back In Black』はヘヴィメタルの誕生に手を貸したかもしれないが、それらの作品は、短い曲、シンプルなコード、妥協しない明確な精神といった、パンクのミニマリストな姿勢も併せ持っていた。彼らは最初のメインボーカルのボン・スコット、続いてアンガスの兄でバンドの共同創始者/共同作曲者のマルコムを亡くしただけでなく、スコットの代わりに加入したブライアン・ジョンソンの聴力障害による困難も乗り越えた。「『Rock or Bust』(ロックしなきゃ終わりだ)なんてアルバムを出しておいて、終わるわけにいかないだろ」と、2020年発表のアルバム『POWER UP』についてヤングは冗談交じりに言った。彼らは今なお誇り高く、原始的で、刺激的であり続けている。
- 出身地
- Sydney, Australia
- 結成
- 1973年11月
- ジャンル
- ハードロック
