100 Best Albums
- 1987年7月21日
- 12曲
- Appetite for Destruction (Super Deluxe) · 1987年
- Appetite for Destruction (Super Deluxe) · 1987年
- Appetite for Destruction (Super Deluxe) · 1987年
- Use Your Illusion II · 1991年
- Use Your Illusion I · 1991年
- Appetite for Destruction · 1987年
- Appetite for Destruction · 1987年
- Use Your Illusion II · 1991年
- Appetite for Destruction (Super Deluxe) · 1988年
- Use Your Illusion II · 1991年
必聴アルバム
- ガンズ・アンド・ローゼズが1987年にリリースしたデビューアルバムの斬新さは、単にダークなだけでなく、そのインパクトにひるまず人間の醜い側面をさらけ出してみせたところにあった。「ミスター・ブラウンストーン」「ナイトレイン」では、ドラッグでハイになることではなくブラックアウトするまでを描く。セックスを歌う「エニシング・ゴーズ」では、肉体的な行為そのものではなく、性的な力関係を楽しんでいる。アンセムとなった「パラダイス・シティ」でも、背景にあるのは堕落と不幸であり、バラードの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」では甘美なメロディに乗せて、これほど純粋な愛が現実であるわけがないという病的なまでの猜疑心が歌われている。 ガンズは当時のチャートやラジオを席巻していた巧妙なポップメタルに対する解毒剤だと見なされていた。自分たちよりポップなバンドと対照的に語られた1960年代初期のザ・ローリング・ストーンズのようなものだ。しかし『Appetite for Destruction』はポップメタルに匹敵する商業的成功を収めただけでなく、それに取って代わる存在となり、大胆不敵な美学を貫くロックの糸口を作り、ある意味数年後に致命的な打撃を与えるグランジのために道を切り開いたともいえる。ルールに縛られないことで解放的なサウンドを鳴らすバンドもいるが、ガンズ・アンド・ローゼズはそうすることで危険なロックを取り戻してみせたのだった。
アルバム
- 1988年
- 2023年
- 2021年
- 2018年
- 2009年
アーティストプレイリスト
- 1980年代から活躍、米ロックシーンにおける代表格。唯一無二のサウンドを体感。
- アクセル・ローズ率いるロックバンドの強烈で伝説的なパフォーマンスに震える。
- 伝説的なロックバンドによる2023年のワールドツアーのセットリストはここで。
- ガンズ・アンド・ローゼズは1985年にサンセット・ストリップのロックに登場。このプレイリストでは、彼らの驚異的とも言える音楽センスを余すところなく紹介。
シングル&EP
ライブアルバム
- 1999年
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ガンズ・アンド・ローゼズについて
公の場での口論や物議を醸す行動、スキャンダラスな退廃…これらは、ガンズ・アンド・ローゼズが好きか嫌いかを分ける特徴であり、同時に彼らを魅惑的にするものでもある。ロックファンは1987年のデビュー作『Appetite for Destruction』で達成された1970年代ハードロックとヘヴィメタルとパンクの衝突を熱烈に歓迎した。まさにこのアルバムが、当時のきらびやかなヘアメタルバンド達とはかけ離れた辛辣で危険な雰囲気を放っていたからである。例えば収録曲の「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」はエアギターに最適で最高の曲かもしれないが、アメリカンドリームのいかがわしい面を伝える怒りに満ちた報告でもある。最初は気分が上がるバラードの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」でさえ、最終的にはシンガーのアクセル・ローズの自己不信に飲み込まれて終わる。数々の論争や騒動を起こしながら享楽的なガンズ・アンド・ローゼズにとって、彼らのスターダムが波乱に満ちたものになるのは、当然の成り行きだった。しかし彼らは、さらに野心的になった。1991年発表の『Use Your Illusion I』と『Use Your Illusion II』においては、ギターのスラッシュがストーンズ風のギターリフを大量に披露している。一方でこのアルバムの要となるのは、ローズがクイーンの荘厳さを愛していることを反映させた「ノーヴェンバー・レイン」のような壮大な心理描写にある。続くオリジナルアルバムは、2008年の『Chinese Democracy』まで発表されなかったのだが、その時までにバンドは基本的にローズのソロプロジェクトとなっていて、サウンドの方向性は激しいインダストリアルロックに急旋回した。そしてオリジナルメンバーでの再結成が期待されては消え続けた後に、2016年、スラッシュとベーシストのダフ・マッケイガンがバンドに復帰することを発表してファンを驚かせた。彼らはコーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーを務めただけでなく、世界ツアーに乗り出し、結果、このツアーは2010年代において最高レベルの収益を達成したツアーとなったのだ。こうした事実こそは、ガンズ・アンド・ローゼズがロック史上最も人気のあるバンドの一つであるとともに、最も論争的なバンドの一つであるという彼らのレガシーを物語っている。
- 出身地
- Los Angeles, CA, United States
- 結成
- 1985年3月
- ジャンル
- ハードロック