小田 和正

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小田 和正について

1969年から1989年まで活動し、日本の音楽シーンに一時代を築いたバンド、オフコースのメンバーである小田 和正は、バンドと並行して1986年に初のソロアルバム『K.ODA』をリリース。オフコース解散後にソロ活動を本格化させた。そんな彼の音楽は、時代性も、リスナーの世代も、その性別もジャンルの好みも、すべてを軽々と超えてしまう。そのサウンドにはいつまでも色あせない魅力が流れている。

小田のコンサートに行くと、実にさまざまな層のオーディエンスが歌を楽しんでいるのが分かる。セットリストに並ぶのは、バブル時代の大ヒットソング「ラブ・ストーリーは突然に」(1991年)はもちろんのこと、確かな愛情をテーマにした「キラキラ」(2002年)であったり、日常の中での大切なものについて触れた「たしかなこと」(2005年)であったりする。超一級のメロディメイカーであり、J-Pop史に名を残すソングライターの一人に間違いない。

そして小田は衰えを知らぬ歌声で終始ファンを魅了し、MCでは笑いを交えて、パフォーマンスの合間にはどんなに広い会場でも観客のそばにまで走り寄り、その場全体を熱くしていく。老夫婦も、大人世代の女性も、仕事帰りのサラリーマンも、まだファンになったばかりの若い子も、みんなが彼の歌に酔い、気持ちを解放できる。

思えば、小田の音楽には、とがった部分がほとんどない。過激な、あるいは過剰な表現に踏み込んだ言葉や歌詞もないし、その時代の流行だけを見た先鋭的なサウンドも聞こえてこない。歌のテーマの多くは愛することの大切さや人生のある場面を描いたもので、それを彼は透き通ったハイトーンボイスで、優しく歌う。いわば、音楽の要素すべてが普遍性に向いている。ただ、オフコースの時代からソロの初期までは熱いラブソングも多かったことから分かるように、これは彼自身が年齢を重ねながら強めてきた傾向なのだろう。

だから小田の作品は、聴き手の側に対して、その時一瞬のヒット曲として届くのではなく、時間をかけながら、一人一人の心の隙間に浸透し、内面の深いところにまで染み込んでいく。そして気が付けば、その歌はその人の人生にとってのサウンドトラックになっている。

彼の色あせることのない普遍的な魅力は、2001年から毎年冬に小田が主体となって作られてきたテレビの音楽番組にも表れている(2020年はコロナ禍により休止)。今まで同番組のゲストに招かれたのは、桜井和寿(Mr.Children)、財津和夫、ゆず、さだまさし、佐野元春、スキマスイッチ、夏川りみ、スターダスト☆レビュー、JUJU、宇多田ヒカル、いきものがかり、清水 翔太など、やはり世代もジャンルも幅広い。どのようなアーティストに対しても小田は丁重にもてなし、リスペクトを示しながら、共演を果たしている。こうしたナチュラルな懐の深さもこの人の魅力なのだろう。

小田 和正の歌は、おそらく次の世紀になっても、その時代の人々の心をつかんで離さないだろう。時を超え、世代を超えて、彼の音楽は生きるための活力を放ち続けてくれるはずだ。

出身地
Yokohama, Japan
生年月日
1947年9月20日