玉置浩二
玉置浩二

玉置浩二

玉置浩二について

玉置浩二については事あるごとに、彼がいかに優れたボーカリストかと語られることが多いが、その実力への評価はまったくもって間違いではないだろう。彼の歌声は、この上なくパワフルであり、かつとても繊細なウィスパーも聴かせてくれる。発声の安定感は高く、声量も申し分ない。そして、何よりも重要なのは、彼は極めてエモーショナルな楽曲を作ることができる天才肌であり、さらに自身が生み落としたそのメロディと言葉を最大限に表現できる歌い手であるということだ。例えば、名曲の誉れ高い「メロディー」(1996年)では、曲に込めたあらゆる感情を、豊かな抑揚をもって情感たっぷりに歌いきる。「田園」(1996年)では、人間の生を全肯定する言葉を高らかに、堂々と歌う。そのさまは非常に奔放で、時にワイルドですらある。

玉置がここまでのボーカリストになったのは、若き日の彼が結成した安全地帯での活動が下地にあるのはもちろんだが、それに加え、このバンドが活動を休止した1990年代半ば以降、ソロでの楽曲作りにおいて、愛情や生命といった大きなテーマについて真っすぐに歌う作品性に振れたことも大きい。まさにエモーショナルな表現に長けたボーカリストであり、不世出のアーティストなのだ。

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