

先行リリース

- 2025年6月27日
- 83曲
- Born In the U.S.A. · 1984年
- Born In the U.S.A. · 1984年
- Born to Run · 1975年
- Born In the U.S.A. · 1984年
- Born In the U.S.A. · 1984年
- Darkness on the Edge of Town · 1978年
- The River · 1980年
- Tracks II: The Lost Albums · 2025年
- The River · 1980年
- Born to Run · 1975年
必聴アルバム
- 1987年
- 前作「Nebraska」の内省的な弾き語りスタイルから一転、苦味に満ちたシリアスな語り口はそのままに、親しみやすいメロディとグルーヴが詰まったロックナンバーがそろった7作目。ベトナム帰還兵の失意と病めるアメリカを強烈な皮肉をもって告発した表題曲は、勇ましいドラムサウンドとサビのコーラスが強調されるあまり、愛国主義的な歌と曲解され、ボスを大いに当惑させた。シングルカットされた7曲は、すべてトップ10入りするヒットを記録。中でも"Dancing in the Dark"は、アルバムの方向性を象徴するポップなアレンジにパワフルなヴォーカルがフィットし、グラミー賞(GRAMMY® )の最優秀ベストヴォーカルパフォーマンス賞を受賞した。本作は商業的に大成功を収め、スプリングスティーンは名実ともにスーパースターの仲間入りを果たした。
- 4トラックカセットレコーダーに録音されたデモをそのまま作品化した、異色のフォークアルバム。本作の主役はあくまでボスの真っすぐなヴォーカルとギターのハーモニカだが、曲によってはグロッケンシュピールやオルガンなどがダビングされ、必要最小限の伴奏が歌を引き立てている。実際に起きた連続殺人事件を題材に、犯人の視点で語られるオープニングの表題曲は、アルバム全体のトーンを決定づける重要な一曲。社会の底辺に身を置き、未来に希望を見出せない人々に光を当てた感受性豊かな話法は、彼のソングライターとしての評価をさらに高めることとなった。精密さに欠ける録音で偶然に生まれた独特のムードや、残響を生かしたポストプロダクションも賞賛に値する。
- 全20曲を収めた2枚組の大作にして、初の全米1位に輝いた記念すべきアルバム。ラモーンズに提供するはずだった収録曲"Hungry Heart"がスマッシュヒットし、世界中にスプリングスティーンの名を知らしめるきっかけとなった。実妹の人生にインスパイアされたフォークロック調の表題曲をはじめ、社会の片隅に生きる人々へのまなざしには温かさと厳しさが混じり合い、説得力がある。成熟の度を増したThe E Street Bandは盤石の体制で、広いスタジオの音場の響きを強調し、バーでのライブ演奏に近づけたサウンドも功を奏している。楽曲のクオリティーも一貫しており、30歳という人生の節目を迎えたスプリングスティーンの音楽的なルーツが余すところなく味わえる必聴アルバム。
- 前作「Born to Run」から3年のブランクを経て発表された、4作目のスタジオアルバム。ロマンティシズムを排除し、現実味のある物語を紡ぐスタイルで、ソングライターとして新境地を開いた。"Racing in the Street"やアルバムを締めくくる表題曲には、名もなき労働者の男が抱える孤独感や、苦渋と困難が待ち伏せする日々との格闘が鮮烈に描かれている。ライブバンドとして脂が乗ってきたThe E Street Bandによるタイトな演奏も見事で、余計な音をそぎ落としたサウンドは、スプリングスティーンの気骨ある歌声ともしっくりくる。この時期は、ニューヨークで勢いを増すパンクバンドに刺激を受けたり、1950年代のフィルムノワールから触発されたりして、新曲を量産していた。その豊かな実りは未発表曲集「The Promise」にまとめられ、2010年にリリースされている。
- ブルース・スプリングスティーンは3作目のアルバムを、夜明けから夕暮れまでをつづった物語にするつもりだった。「Thunder Road」のハーモニカが朝を告げ、「Jungleland」で夜のとばりが下りるまでの間、さまざまなドラマが繰り広げられる。スプリングスティーンが鮮やかに描くキャラクターは薄暗い路地で苦難に見舞われながら、自由を、あるいはせめてもの償いを求めて戦う。 1、2作目は荒くれ者がひしめく壮大な物語を描いた作品だった。だがスプリングスティーンは『Born to Run』でついに殻を破り、そうした物語をコンパクトにして受け入れやすくした。後に本人も指摘しているように、タイトルトラックの「Born to Run」では前作が持つインパクトはそのままに、歌詞もサウンドも力強さと感情がコンパクトにまとめられている。悪名高きフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドを、より生々しく、ファンタジー風に仕上げた『Born to Run』は、爽快感、傷心、奥深さ、悲壮感を一度に感じられる作品となり、この瞬間にパフォーマーとして、そしてソングライターとしてのスプリングスティーンが決定付けられた。
- 2020年
- 2019年
- 2014年
- アメリカに生きる人々の代弁者的存在。その熱い魂は冷めることを知らない。
- 1970年代から走り続ける"ボス"の軌跡。パフォーマンス映像を交えながら。
- ロック界の巨匠、ブルース・スプリングスティーンのライブ録音。
- パワーアップして"ボス"が帰ってきた。ライブで披露される名曲がここに。
- アメリカを鼓舞する不屈の魂=ボスの系譜に連なるアーティストたち。
- 派手な意匠をまとうことなく、真っすぐ聴く者の心に突き刺さるシンプルな楽曲。
ベストアルバム、その他
- 2010年
参加作品
- Joe Grushecky And The Houserockers
ブルース・スプリングスティーンについて
ブルース・スプリングスティーンはパフォーマーの域を超えて、ロックンロールのイメージを体現するアーティストである。労働者階級が住むニュージャージー北部で育ったスプリングスティーンは、草創期のロックとソウルにシンガーソングライタームーブメントの詩情を混ぜ合わせ、アメリカの大衆の喜びと悲しみを描写するだけでなく、それを神話に変えるサウンドを作り上げた。その功績によって、彼はデビューから間もなくして労働者階級のミュージシャンから国民的英雄のような存在に昇格した。スプリングスティーンで最も知られている曲はアリーナ級のアンセムだが、実際は1975年の『Born to Run』などのアルバムでジ・E・ストリート・バンドと生み出す壮大なサウンドから、1982年の『Nebraska』での労働者の悲哀を歌う辛辣なフォークまで幅広いアプローチを見せており、ロックのノスタルジックな魅力を大事にしている。一方で、シンセサイザーやブロードウェイ式のショーマンシップ(長期間にわたるコンサートや、2017年にブロードウェイの劇場で上演された『Springsteen on Broadway』に顕著に表われている)を自らのサウンドに融合させてもいる。また曲調においても定義が難しく、「Born in the U.S.A.」のような、最もダークで政治色の濃い物語に最も高揚感のある音楽を付けるというコントラストによって、彼は愛国者であると同時に反体制派にもなり、その二つの境界線はしばしば曖昧になる。スプリングスティーン自身が2012年のアルバム『Wrecking Ball』リリース時の記者会見で述べたように、彼は「アメリカの現実とアメリカンドリームの間の隔たりを見極めるのに人生を費やしてきた」のだ。
- 出身地
- Long Branch, NJ, United States
- 生年月日
- 1949年9月23日
- ジャンル
- ロック