100 Best Albums
- 1966年8月5日
- 14曲
- Let It Be · 1970年
- Rubber Soul · 1965年
- Help! · 1965年
- Help! · 1965年
- Abbey Road (Remastered) · 1969年
- 1 · 1968年
- A Hard Day's Night · 1964年
- Abbey Road (Remastered) · 1969年
- Magical Mystery Tour · 1967年
- The Beatles (The White Album) · 1968年
必聴アルバム
- 真白なジャケットが強烈なインパクトを与える「The Beatles」通称「ホワイトアルバム」は、多種多様なスタイルの30曲を収録した2枚組オリジナルアルバムとしてリリースされた。このアルバムはアルバムコンセプトから、カバーアート、そして各曲のアレンジに至るまですべてにおいて「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」とは対照的な作品だ。"Helter Skelter"や"Yer Blues"のヘヴィロック、"Long Long Long"や"Julia"の優しいメロディ、"Revolution 9"での混沌、不協和音の波に続く"Good Night"のオーケストラによるララバイ。シンプルな弾き語りから、フォークやロック、ヘヴィロックにバラード、そしてサイケデリック、さらに壮大なオーケストラをフィーチャーした楽曲など、収録曲のバリエーションの豊かさはこのアルバムをより一層ユニークなものにしている。アルバムサイズにとらわれる事なく行われたレコーディングセッションにより、各メンバーが持っていたアイデアの実現、様々なスタイルの試みなどが可能となり、革新的な作品を創り出す事に成功した。
- 「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」での実験的なレコーディングセッションを経て制作された「Magical Mystery Tour」でバンドはついに究極のサイケデリックアルバムを完成させる。The Beatles が主演/製作した同名テレビ映画のサウンドトラックとしてEP2枚組でリリースされた英国オリジナル盤に収録されていた、現実離れしたシュールな "I Am the Walrus"、アンセムソング的な "All You Need Is Love" に、 "Strawberry Fields Forever"、"Penny Lane" などのシングル曲を追加して一枚のフルアルバムとしてリリース。
- ビートルズが新境地を開いた傑作「Rubber Soul」には、シタールを取り入れた"Norwegian Wood"、ハープシコード風の間奏が印象的な"In My Life"、ジョン・レノンの自叙的な歌詞の"Nowhere Man"などを収録。当時世界中で急成長を遂げていたフォークロックシーンや、カウンターカルチャーに対する彼らからの回答とも解釈できるアルバム。1965年には、デビュー以来日増しに増大するファンや、彼等を取り巻く世界からの避難、そして沸き上がるイマジネーションを形にするため、バンドはスタジオでの作業に没頭するようになる。その結果、洗練された音楽的深みを持つ名作を完成させた。
- 世界を変えたリヴァプール出身の4人組、ビートルズを体験しよう。
- 音楽業界に歴史を残すカリスマバンド、ビートルズの貴重な映像の数々を堪能。
- 英リヴァプール出身のファブフォーが歌い上げた、胸がときめくラブソング集。
- ビートルズの4人が繰り出すアップビートなサウンドで、楽しくワークアウト。
- ロック史上最高のバンドの一代名作に影響をうけたアーティストたちの心意気。
- 彼らが生み出した数々のヒット曲の影に隠れた裏名曲を、じっくり味わおう。
ビートルズについて
ビートルズについて一つ忘れてはならないのは、彼らより前にビートルズというバンドは存在しなかった、ということだ。初期のロックとリアルなR&Bをまともに結び付ける白人のバンドの前例はなかった。他人が書いた曲を歌うのではなく、自ら曲を書いて演奏するというモデルもなかった。人気と革新性を両立させながら、リリースする作品をただの商品としてではなく、音楽スタイルの限界を押し広げるものとして捉えたバンドは、彼ら以前には存在しなかったのだ。それまでの常識では、ポップミュージックとアートは別物として考えられていた。しかしビートルズの登場によって、絵画やビジュアルアートの領域で起きた形式の変化を反映するかのように、音楽とアートの両者を、3分という長さのシングル曲に取り入れることが当然になり、期待されるまでにいたった。「I Want to Hold Your Hand」や「Please Please Me」では風変わりに見えたポップとアートの対立も、「Strawberry Fields Forever」や「Tomorrow Never Knows」では、時代遅れのように見せたのだった。バンドの活動期間は10年ほどだったが、彼らの成し遂げたことは、以降ずっと全てのカルチャーを揺るがし続けている。バンドは1960年にイギリスのリバプールで結成された。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター(1962年からピート・ベストの後任)のメンバー4人は、初めから大望を抱いていたわけではなかった。1962年の彼らは、まだハンブルクの深夜のショウでステージに投げ込まれるビール瓶から身をかわさないといけない分際だったが、その半年後には、熱狂的なファンの“ビートルマニア”によって身の危険が脅かされるまでになっていた。バンドがその短期間のうちに、なぜそれほどまで成長できたのかは知る由もないが、「A Hard Day’s Night」で鳴らされるオープニングのコードや、「Ticket to Ride」のサイケデリックなバイブスの萌芽を聴き返すと、当時からポップにおけるサウンドと形式の限界を押し広げようとしていたのがよく分かる。1960年代半ばには、ビートルズはカウンターカルチャーの代弁者的存在となり、ドラッグや東洋精神思想、意識の限界といった、これまでメインストリームのカルチャーでは触れられることのなかったテーマに取り組むようになった。また、プロデューサーのジョージ・マーティンの手腕によって、彼らはスタジオ自体を一つの楽器として扱うバンドの先駆けにもなり、ライブでは再現不能な濃密さと複雑性を備えた作品を生み出していた。1966年の『Revolver』から、1968年のいわゆる“ホワイト・アルバム”までのどの曲を聴き返してもそれが分かるだろう。ちなみに、そうした新機軸を打ち出したのは、バンドのツアー活動の停止のタイミングと一致する。晩年のビートルズ・アルバム、つまり『Abby Road』と、厳密には解散後にリリースされた『Let It Be』は、居心地のいい、あまねく人に愛されるような作品で、もう何も証明する必要のないバンドの穏やかなウィニングランを示すような作品だった。彼らに押しかかったプレッシャーや苛烈な状況を考慮すると、バンドがあれほどまでに長く続いたのは奇跡のようにも思える。1969年1月、彼らは自分たちが設立したApple Corpsのビルの屋上で最後のライブ演奏を行い、レノンによる有名な別れの言葉で締めくくった。「バンドを代表して、ありがとう。オーディションに合格してるといいけど」
- 出身地
- Liverpool, England
- 結成
- 1960年
- ジャンル
- ロック