

布袋寅泰の出発点にしてライフワークともいえる「GUITARHYTHM」シリーズ。その第8作目となる今作は、会心のアルバムとなった。これまでもニューウェイブやデジタルロックといった音楽性を見せてきた布袋だが、ここではそうした要素を他アーティストとのコラボレーションも交えながら、より尖った形で結実させている。例えば先行シングル「Side by Side (feat. Char)」では、日本を代表するロックギタリストのCharと、「Stereocaster」以来19年ぶりとなる熱いギターバトルを展開。また初顔合わせである石野 卓球とは「Move Your Body (feat. 石野 卓球)」において、タフなグルーヴのテクノサウンドによりフレッシュな化学反応を実現させている。トータルではイマジネーションを豪快に表現する楽曲が多いが、一方でTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉が歌詞を書いたロックバラードの「Falling」では叙情性あふれる世界も堪能できる。このように「GUITARHYTHM」シリーズ故の刺激的なギターサウンドが主軸ながら、ところどころで見せる円熟味と絶妙なバランスで成り立っているのも今作の味わいの一つだ。アルバムの最後を飾るのは、壮大なイメージが広がるロックナンバー「Ghost of Pain (G8 ver.)」。全体を通して、布袋寅泰というアーティストの先鋭性が、現在の彼の生きる姿とともに反映されたかのような、充実の一作である。