

澄んだ音色による壮麗なサウンド、力強く大きな音と繊細な弱音のコントラスト、そして絶妙にコントロールされたテンポ。それらが一体となって楽曲の魅力を最大限に引き出し、新鮮な感動を呼ぶ。指揮者アンドリス・ネルソンスは、1978年、ラトビアの音楽一家に生まれた。Latvian National Opera Orchestraのトランペット奏者としてキャリアをスタートさせた彼は、アレクサンドル・ティトフ、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラ、マリス・ヤンソンスといった巨匠たちに指揮を学んでいる。その後は、バーミンガム市交響楽団やボストン交響楽団の音楽監督を務め、他にも多くの世界的なオーケストラに客演。2020年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを指揮した。このプレイリストでは、高い評価を受けるショスタコーヴィチの録音をはじめ、ブルックナー、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、シベリウスの交響曲、ショパンやブラームスのピアノコンチェルト、そして現代デンマークのHans Abrahamsenの歌曲などで、ネルソンスの描き出す音世界をたっぷり味わうことができる。