はじめての アルトゥール・ルービンシュタイン

はじめての アルトゥール・ルービンシュタイン

アルトゥール・ルービンシュタインはショパンの楽曲のパフォーマンスとレコーディングで世界的な名声を得たが、実のところ、ブラームスの音楽により深い親しみを覚えていたという。確かに、彼のブラームスは比類なきものだった。ルービンシュタインのタッチの軽やかさとピアノを歌わせる能力は並外れたものであり、彼の指は鍵盤の上で踊り、魔法のような演奏を実現することができたのだ。またルービンシュタインは、ハイフェッツ、カザルス、ピアティゴルスキーをはじめとする20世紀の巨匠たちとパートナシップを結び、室内楽も奏でた。グァルネリ弦楽四重奏団との演奏も際立って素晴らしいものだった。1928年に最初の録音をしたアルトゥール・ルービンシュタインは、1976年に89歳で最後のコンサートを行った。