100 Best Albums
- 2022年12月9日
- 23曲
- GNX · 2024年
- SOS · 2022年
- What Lovers Do (feat. SZA) - Single · 2017年
- Saturn - Single · 2024年
- Kiss Me More (feat. SZA) - Single · 2021年
- GNX · 2024年
- SOS · 2022年
- For All The Dogs · 2023年
- Good Days - Single · 2020年
- I Hate U - Single · 2021年
必聴アルバム
- 2017年、愛とセックス、自己懐疑、傷心を歌ったアルバム『Ctrl』は、現代R&Bで最も影響力のあるアルバムの仲間入りを果たした。誰もが共感する日記のような歌詞と、友だち同士のおしゃべりから抜き出した含蓄のある言葉で、青春時代の胸の痛みを浮き彫りにし、20代若者の日常を彩るサウンドトラックとなった。それから5年、SZAは以前と変わらぬ誠実さで、自己愛と寛容を反逆心に変えて再び音楽シーンに戻ってきた。『SOS』は世の中にうんざりした人々の声を代弁するサウンドだ。 タイトルトラックの「SOS」や「Smoking on my Ex Pack」「Far」では世間に対する嫌気と猜疑(さいぎ)心をちらつかせ、「Conceited」「Forgiveless」では自信をのぞかせる。「Ghost in the Machine」ではZ世代の代表格フィービー・ブリジャーズと共に、プライバシーと人間らしさの喪失に思いを巡らせる。デビュー作以降、この第2作までの間にスタイリスティックで叙情的な進化が見て取れ、アルバムには本人が愛してやまないローファイビートと、グランジとパンクのエッセンスがふんだんに盛り込まれている。どこを取っても的外れなところがない『SOS』は、煩雑で、荘厳で、かつ繊細な、今の時代にふさわしい傑作だ。
- 2022年
アルバム
- 2022年
アーティストプレイリスト
- リリカルでディープな世界観を美しい映像で伝える、珠玉のビデオ作品。
- R&Bの才人が2022年の大ヒットアルバムのツアー中。セットリストをチェックしよう。
- SZAがブルックリンのバークレイズセンターから、Apple Musicの限定ライブシリーズに登場。
ライブアルバム
SZAについて
R&BシンガーのSZAことソラーナ・ロウは、周りとは少し違う幼少期を過ごした。ニュージャージー州の郊外に住む正統派イスラム教徒の一家で、両親はアメリカ社会で溶け込もうとするも、叶わなかった。9.11のテロ事件の後、SZAはヒジャブを身につけていることを理由にイジメを受け、その後ティーンエイジャー時代には、家の車を乗り回していただけで警察に追われたこともあった。「私の両親が厳しかったのは、分別のある人間だったからよ」と、SZAは2017年にApple Musicに語っている。「2人とも黒人で、それぞれ南部と中西部の出身で、ごく普通の一般庶民だった 。だから山のようなリスクを避けようとしていた」。SZAが自分なりの生き方を心得ていても、それは何の役にも立たなかった。「激しく反抗したし、つらい経験をしながら学んできた」と彼女は言う。「私はすごく頑固で、好奇心旺盛だったから」反抗的でいて、不安定。表現力豊かだが、内向的。夢見がちだが、常に気を張っている。そんな相反する力のバランスこそが、SZAを多くの共感を呼びつつも、他の誰とも似ていないアーティストたらしめた。彼女は自らの風変わりな部分や矛盾から目をそらすことなく、逆にそれらの感情を総動員して、音楽の中でこれでもかと描き出す。ちなみにSZAという名前は、アフリカ系アメリカ人の活動組織ネーション・オブ・イスラムの教えの一つである「スプリーム・アルファベット」に出てくるSavior、Zig-Zag、Allahの頭文字から取られている。 20代の初期にいくつかのEPをインディーでリリースした後、女性アーティストとして初めて、ケンドリック・ラマーやジェイ・ロックらが所属するレーベルTop Dawg Entertainmentと契約した。2017年にはデビューアルバム『Ctrl』を発表。クラシックソウルの表現力に、シンセが響く幻想的な雰囲気と、胸の内を吐露した遊び心あふれるリリシズムを盛り込んで、コンテンポラリーR&Bの先頭を切る存在となった。「ヒールを履いてタイトな服を着ていても、私は私」と彼女は言う。「私はいまだに世界に対して不安があるし、自分の考えや、それに対して世間の人がどう思っているのか不安に思っているままなの」
- 出身地
- St. Louis, Missouri
- 生年月日
- 1989年11月8日
- ジャンル
- R&B/ソウル