Nulbarich
Nulbarich

Nulbarich

Nulbarichについて

シンガーソングライターのJQがプロデュースし、流動的なメンバー編成で活動するバンド、Nulbarich。
2016年にシングル「Hometown」でデビューした際にはその素性はほとんど明かされず、突如現れた新しい才能に音楽シーンは騒然となった。その後も彼らは『Guess Who?』(2016年)、EP『Who We Are』(2017年)といった作品を次々と発表、音楽のみで自らを語っていく。

彼らのバックボーンとなるのは、ソウルやファンク、ヒップホップ、アシッドジャズなどから、ハウスやトラップ、ベースミュージックに至るまで、クラブDJカルチャーに根ざしたさまざまなサウンド。それをバンド演奏の解釈によって捉え直し、JQの優しくソウルフルな歌声を核にグルーヴィなポップソングへと仕立て上げるNulbarichのスタイルは、あまりに新しく刺激的だった。

中心人物であるJQは、自らの生い立ちをApple Musicにこう語る。「小さいころはスーパーシャイボーイで、人前に立つのは苦手なタイプ。ただ楽器を触るのが好きで、4歳からピアノを始め、それからマーチングバンドやドラムラインをやり、いろんなバンドでドラムも担当しました」

クラシックを入り口に音楽に親しんだJQはやがて、ヒップホップと出会い傾倒する。「衝撃的でしたね。それまで僕が聴いてきたクラシック音楽にはある種の法則性や流れがあった。でもヒップホップは、ある楽曲の一部を切り取ってループして、そこにラップを乗せるというスタイル。その文化に触れて、“なにこれ⁉”と思いました」

JQはサンプラーを手にし、トラックメイカーとして活動を始める。そしてヒップホップにヒントを得ながら独自の制作スタイルを確立していった。「僕がある程度一定のコード進行と流れを作ったら、ミュージシャンたちに自由に弾いてもらって、その音源を僕がサンプリングする。そういうセルフサンプリングみたいなことができたらめちゃめちゃ面白いなと思って、メンバーを募って始めたのがNulbarichです」

バンドにはあえて異なるバックボーンを持つメンバーをそろえた。ジャズ、ロック、ヒップホップ、R&B、それぞれのジャンルに長けたメンバーが寄り集まることにより、Nulbarichのジャンルレスなサウンドが生まれる。

新たな価値観を示したNulbarichの人気はとどまるところを知らず、デビューから2年で日本武道館公演を成功させる。そしてJQはさらなる刺激を求めて制作拠点をロサンゼルスに移し、彩りと多様性に満ちたアルバム『NEW GRAVITY』(2021年)を作り上げた。何にも縛られず、自由に音楽を楽しむJQ。彼のオープンな姿勢がNulbarichの可能性を押し広げている。

同じタイプのアーティスト