never young beach

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never young beachについて

never young beach(以下ネバヤン)の歌は、どことなくレトロな雰囲気とともに、ゆるやかさ、温かみ、素朴さ、爽快感をもって、ナチュラルに心地良く響く。このバンドの音楽には、気持ちを解きほぐし、心を豊かにしてくれる要素が詰まっている。

2014年に結成、2017年にアルバム『A GOOD TIME』でメジャーデビュー。安部勇磨(Vo/G)は、細野晴臣の信望者として知られ、それはこのバンドの歌からも感じられるだろう。ネバヤンの音楽性には2000年代以降のインディーロックの影響を垣間見ることができるが、その根底には、これまで日本のロックで貫かれてきたような、歌を中心としたフォークロック的なアプローチがある。

また、ネバヤンの魅力の一つである日本語の歌詞について、安部はApple Musicのインタビューでこう語っている。「ネバヤンを始めたころぐらいから、物事を考えるときも日本語ですし、日本語でかっこいいものをやった方がいいなと漠然と思い始めました。はっぴいえんどとか細野さんとか、先人の方たちがいろいろやってくれていることなので、僕もやるべきかな、と」

この言葉が示す通り、ネバヤンの歌には日本的な叙情性が漂っている。それも感情を押し出すよりも、心情を何げなく映すような情景描写が多い。これは「明るい未来」(2016年)や「SURELY」(2017年)のような人気曲など、数々の作品に通底しており、彼らの一つのスタイルといえる。「やっぱり言葉って文化ですし、その国々のいろんなものが混じってるもの。そういうところで『日本語でやろう』ということは意識してます」と安部は語っている。

ネバヤンの歌の多くはメロディがポップで、耳当たりが良い。現代のシティポップとしての品性もたたえていて、まさにはっぴいえんどのようなバンドが切り開いた感覚を受け継いでいる。そして歌で描かれる登場人物たちは、明るく、優しく、どこか楽しそうで、そのたたずまいは、現実の人間関係に疲れた心を浄化してくれる。一方で、その奥には人間の交錯する感情がのぞき、歌の背景に思いを向けてしまう瞬間もある。例えば小松菜奈のミュージックビデオへの出演が大きな話題となった「お別れの歌」(2016年)などはそんな曲の代表だろう。決して明るく楽しいだけではないネバヤンの音楽の魅力が、今を生きる人々の心をつかんでいる。

結成
2014年