Yogee New Waves

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Yogee New Wavesについて

ネオシティポップの旗手といえば、このYogee New Wavesの名前は外せない。cero、Suchmos、never young beachといった近い世代のバンドと共振するように音楽シーンに現れた彼らは、このムーブメントが沈静化してからも誠実に音楽に向かっている。そしてYogee New Wavesの音楽には、いつも青春の匂いがあふれているように思う。2013年、大学生だった角舘健悟(Vo/G)を中心に結成されたこのバンドは、SUGAR BABE、あるいはFishmansやサニーデイ・サービスといった日本の先駆者たちのサウンドを現代のものとして鳴らすことをスタート地点とした。インディー初期の名曲「Climax Night」(2014年)にはその粋が詰まっているし、彼らなりのポジティブな宣言と解釈できる「Ride on Wave」(2017年)では新世代らしいナチュラルなポップセンスがさく裂。この時期から編成は角舘、粕谷哲司(Dr)、竹村郁哉(G)、上野恒星(B)の4人となる。2018年にはメジャーデビューを果たし、それ以降も浮遊感の高いポップソング「to the moon」(2019年)など、さらに良質なサウンドを紡ぎ出している。音楽的にはシティポップの枠に決して収まるものではなく、その時々の音楽の潮流を取り入れるなど、しなやかさを見せるあたりも並のバンドではない。メンバーチェンジもありながらサウンドを進化させ、かつ洗練させるところは非常に頼もしく映る。ただ、そうした中でもYogee New Wavesの音楽が変わらないのは、やはりどことなく青春の匂いがするところなのだ。何年たっても、角舘は若かりしころに経験した楽しさや切なさが香る歌を歌っていってくれるのではないだろうか。

ジャンル
ロック

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