サンプリングをベースにした質の高いトラックに加えて、内省的ともいえるようなリリックと落ちついたトーンのメロディアスなラップでも1990年代から通をうならせてきたトラックメイカー／ラッパー、LIBRO。名作の誉れ高い1998年の『胎動』でトラックメイカーとしてだけでなくラッパーとしても高い評価を得たが、その後はトラックメイカーとしての活動をメインに。2009年にはインストゥルメンタルアルバム『night canoe』も発表している。しばらくの活動休止期間を経てシーンに帰還した2014年以降は、コンシャスなスタンスで作品をリリースしながら、ラッパーとしてもトラックメイカーとしてもユニークな存在感を放ち続けている。