レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンについて

ラップメタルのパイオニア、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは強烈なギターと扇動的なライムを武器に登場し、アメリカのポップの概念を打ち壊すバンドとしてシーンに脅威をもたらした。1991年にロサンゼルスで結成されたこのバンドは、パンクにファンク、ヒップホップとメタルを融合させた焼け付くようなサウンドでX世代(欧米で1960~70年代に生まれた世代のこと)の不安を体現し、グランジの鬱々(うつうつ)とした内省を外に向けさせた。それは権力の側に恐怖を与えるとともに、自らの不安の根源を探し求めるキッズの心に火をつけた。ギタリストのトム・モレロのメタルバンドLock Upと、ボーカリストのZack de la RochaのハードコアパンクバンドInside Outが解散した後、2人はドラマーのブラッド・ウィルクとベーシストのTim Commerfordと共にバンドを結成。激しく、政治色の強い楽曲を中心に活動を始めた4人は、すぐにEpic Recordsの目に留まり契約を果たした。そして挑戦的な「Killing In the Name」が収録されたセルフタイトルのデビューアルバム『Rage Against the Machine』を1992年にリリースし、チャートの頂点に立った。ヒップホップのパイオニアであるPUBLIC ENEMYから痛烈な論争術を学んだde la Rochaが、堂々としたカリスマ性を発揮しながら辛辣な言葉を吐き出す一方で、Commerfordとウィルクのうなるようなリズムに合わせてモレロは跳ね返る甲高いギターを極限にまで高めていった。彼らの勢いはその後の3作のアルバムにわたって続き、1996年の『Evil Empire』収録の「Bulls On Parade」、1999年の『The Battle of Los Angeles』収録の「Testify」、そして2000年のカバーアルバム『Renegades』でのアフリカ・バンバータのカバー「Renegades of Funk」などがオルタナティブの大ヒット曲になる。しかしバンド内の争いが重なり、2000年に公式に解散を発表。それでも彼らのメッセージは、ジョージ・W.ブッシュ大統領時代(2007年の再結成の主なきっかけになった)を通して、そしてトランプ政権下のアメリカ(2019年に再び結成)においても、明らかに意味を持ち続けている。

出身地
Los Angeles, CA, United States
結成
1991年8月
ジャンル
ハードロック
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ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ