フー・ファイターズ

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フー・ファイターズについて

1994年のカート・コバーンの自殺を受け、突然ニルヴァーナのドラマーの任を解かれたデイヴ・グロールは、ドラムスティックを置いてギターピックを手に取り、フー・ファイターズ(第2次世界大戦中に未確認飛行物体を指した軍事用語が由来)と名付けた新たなソロプロジェクトでシンガー/ギタリストの役割を担うことになった。同世代で一番の影響力とインパクトを持ったロックバンドでの活動を経て、彼が次に選んだのは最も着実で長続きするバンドを始めることだった。1995年にリリースされた、バンド名を冠した闘志あふれるデビューアルバムは、グロールが演奏とレコーディングのほぼ全工程を一人で手掛けた作品で、生々しいグランジのリフにフックを忍び込ませるというコバーンのような才能を明らかにした。しかし、より洗練された1997年の2作目のアルバム『The Colour and the Shape』でのグロールは、ニルヴァーナが決して受け入れようとしなかった商業的な野心と、観客のニーズに応える柔軟性をあらわにしている。この作品でフー・ファイターズは正式なバンドとなり、The Germsやニルヴァーナのツアーギタリストだったパット・スメアとサニー・デイ・リアル・エステイトのベーシストのネイト・メンデル、そして演奏はハードながら人当たりのいいドラマー、テイラー・ホーキンスが加入した。1990年代後半から2020年代に至るまで、フー・ファイターズはオルタナティブロックの最も信頼できるヒットメイカーとして、そして多くのコスプレを披露するコミカルなミュージックビデオでは最も熱心なエンターテイナーとしても堂々と君臨し続けている。また、モッシュピットを盛り上げる「All My Life」や、心をつかむパワーバラードの「Best of You」、そしてトム・ペティ並みの揺るぎないシンガロングソング「Learn to Fly」など、楽曲も幅広く量産していった。さらに、フー・ファイターズは1990年代のロックバンドでありながら21世紀になってもフェスティバルのヘッドライナーを務め続けている数少ないバンドの一つとして、最も献身的にロックの伝統を継承している。2014年のアルバム『Sonic Highways』でレコーディングの過程に密着したドキュメンタリーシリーズを作ってみせた一方で、ポール・マッカートニーといった伝説的アーティストとのコラボレーションもこなし、クラシックロックの時代と現代をつなぐ存在としても大きな功績を残している。

出身地
Seattle, WA, United States
結成
1994年
ジャンル
ロック

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