100 Best Albums
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- 1986年2月4日
- 9曲
- Janet. · 1993年
- All for You · 2001年
- All for You · 2001年
- Rhythm Nation 1814 · 1989年
- Rhythm Nation 1814 · 1989年
- The Velvet Rope (Deluxe Edition) · 1997年
- The Velvet Rope · 1997年
- HIStory - PAST, PRESENT AND FUTURE - BOOK I · 1995年
- Control · 1986年
- Unbreakable · 2015年
必聴アルバム
- 「Control」収録の"Nasty"で試みたインダストリアル風なサウンドは、アグレッシブでチャレンジ精神に溢れており、それを見事に自分のスタイルにしてしまうジャネットの才気を証明する作品だった。本作はサウンド、ビートともこの前作よりさらに突き詰めた内容で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの"Thank You"を下敷きにしたタイトル曲は、絶大なインパクトを放つ。ほかにも"Escapade"、"Alright"といったシングル曲で聴くことのできるビートやグルーヴの斬新さは時代を超えて新鮮だ。さらにロッキッシュな"Black Cat"、美しいバラード"Come Back to Me"など名曲が満載。ジャネット、そしてアルバムをプロデュースしたジェイムズ・ハリスIIIとテリー・ルイスをネクストレベルへ押し上げた記念すべき作品。
- 1986年、名門ジャクソン・ファミリーの末娘は19歳ですでに2作のアルバムをリリースしていたが、ソロとしてスーパースターになるには至っていなかった。すべてが一変したのは、独り立ちしてマネージャーだった実父ジョー・ジャクソンを解雇し、ミネアポリスへ向かった時だ。そこで彼女はJimmy Jamとテリー・ルイスのプロデュースで、真のデビュー作に取り掛かった。百戦錬磨のプリンスの愛弟子と温室育ちの歌姫の組み合わせは意外にも功を奏し、ミネアポリス・ファンクにきわどいひねりを加えたサウンドは、まさに「Nasty」の中で歌われるようなジャネットの自立精神を表すのに一役買った。ふたを開けてみれば、ポップ史上長期にわたって最も成功をおさめたアーティスト&プロデューサーのコラボレーションの一つになった。 アルバムには激しいファンクの「What Have You Done for Me Lately」もあれば、目もくらむような「When I Think of You」もある。ジャネット・ジャクソン初のチャート・ナンバーワンソングとなった「Funny How Time Flies (When You’re Having Fun)」は、アルバムのラストをセクシーなスロージャムで締めくくる。「Nasty」の冒頭では「Gimme a beat!」という号令とともに、ブラックコミュニティの女性たちを鼓舞する新たな音楽ムーブメントを牽引した。
- 2022年
- 2018年
- 2016年
- 2016年
アーティストプレイリスト
- R&Bとポップミュージックの最先端を走り続ける、世界的スーパースター。
- 多くの女性アーティストがインスパイアされた、極上のエンターテインメント映像。
- ポップから先鋭までを横断する、現代のフィメールアイコンたちの源流。
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ジャネット・ジャクソンについて
光り輝く声と強い精神を持つR&Bファミリーの一員、ジャネット・ジャクソン。彼女は、ハードに打ちつけるビートとゴージャスなラブソング、そしてもう一つ、1989年の大ヒット曲「Rhythm Nation」の歌詞にあるように、世界が“より良い生き方(a better way of life)”を見つける力になるというコミットメントをもって、20世紀後半のポップを定義づけた。1966年にインディアナ州ゲーリーで生まれたジャネットは、ポップスターの兄たちから離れ、1970年代末の画期的なシットコム『Good Times』でペニーを演じ、最初はテレビで有名になった。1982年にセルフタイトルのデビューアルバム『Janet Jackson』をリリースしたが、真の実力は1986年にリリースされた3作目のフルアルバム『Control』で発揮された。激しい自己宣言で“ナスティ”(アルバム収録曲「Nasty」)な男たちをしかりつけ、当時生まれたばかりのニュージャックスウィングをポップのメインストリームへ送り込んだ。その後何年にもわたり、ジャネットはサウンドにおいても歌詞においても、その境界線を押し広げ続けた。例えば、1989年の『Rhythm Nation 1814』では政治的な意識と甲高いロックギターの響きを加え、ジョン・シングルトン監督の映画『ポエティック・ジャスティス/愛するということ』への出演とも重なった1993年の『Janet.』では性的自立を宣言し、1997年の『The Velvet Rope』では良い面も悪い面も含め、本音を前面に打ち出した。こうしたアルバムのすべてに時代を定義づけるシングルが詰め込まれ、明るい雰囲気のラブソング「Love Will Never Do (Without You)」やエネルギッシュな「イフ」、ジョニ・ミッチェルをサンプリングしたチルな「Got 'Til It's Gone」などがヒットした。明らかに彼女にインスパイアされた若い世代のR&Bアーティストが続々とポップ界に進出する中、ジャネット・ジャクソンは革新を続けた。2000年代にはザ・ドリームやカニエ・ウェストといった旬のアーティストと共演し、2015年の『Unbreakable』は愛と品格、そしてポップの未来を見据えながら自身の輝かしい過去を思い起こす音楽とともに、30年以上にわたる彼女の軌跡を振り返る大作となった。
- 出身地
- Gary, IN, United States
- 生年月日
- 1966年5月16日
- ジャンル
- ポップ