Talking Book

Talking Book

弱冠22歳にして15作目、一人の天才少年からシリアスなアーティストへと脱皮した最初の到達点として名高い傑作。なんといってもBeck, Bogert & Appiceへの提供曲「迷信」と「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」の全米チャート1位に輝いた2曲が知られているが、浮き立つような「チューズデイ・ハートブレイク」などその他も佳曲ぞろい。ジェフ・ベック、デヴィッド・サンボーンやレイ・パーカー・ジュニアらの豪華なゲストミュージシャンのみならず、スティービー・ワンダー本人の手による多彩なキーボードワークに耳を凝らしてみれば、「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」や「アナザー・ピュア・ラヴ」での揺れるローズピアノ、感動的なバラード「ユー・アンド・アイ」のピアノとシンセサイザーの組み合わせ、「メイビー・ユア・ベイビー」のモーグ・シンセサイザーによるベースラインなど、1972年のリリース時におけるシンセサイザーの革新性の一端を本作からのぞくこともできるだろう。この後も続くプログラマーのMalcolm Cecil、エンジニアのRobert Margouleffとの共同プロデュースで、自身のキャリアの絶頂期の始まりを告げる重要作品。

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