

「友達や家族と普段話してることをアルバムにしてシェアすることで、ファンのみんなに私をもっと身近に感じて欲しかった」と、彼女は言う。「toxic till the end」では、曲の半ばで「皆さん/これが私の元カレです(Ladies and gentlemen/I present to you the ex)」と発表してから、さらに世界に向かって自分をさらけ出し、こう歌う。「ねえ、絶対に許せないのは/私が一番きれいな時を何年も無駄にしてくれたこと(I’ll never forgive you for one thing, my dear/You wasted my prettiest years.)」 『rosie』の大半が恋愛で傷付いた複雑な思いを掘り下げている一方で、ROSÉは別の、もっと軽いテーマにも踏み込んでいる。ブルーノ・マーズとコラボレーションした「APT.」は、ROSÉが20代初めに遊んでいた韓国で人気の飲み会ゲームがその名の由来だ。無限のエネルギーにあふれたこのポップソングは、リリースされると瞬く間に世界中のポップチャートを席巻し、続いて先行リリースされた「number one girl」と共に、『rosie』への期待を高めた。マーズとの共作で共同プロデュースした「number one girl」でのROSÉは、一晩中SNSでエゴサーチして引き起こされた感情のスパイラルについて語っている。このポップピアノバラードは「私は特別だと言って/きれいだと言って/私は天使だって/あなたの街のアイドルだって言ってよ(Tell me that I’m special/Tell me I look pretty/Tell me I’m a little angel/Sweetheart of your city)」とスーパースターの心情を歌う一方で、「あらゆる有害な恋愛関係を象徴する」曲でもあると彼女は言う。 『rosie』で吐露される赤裸々な感情からも明らかなように、働きづめで四六時中大衆の目にさらされる人生はROSÉに重くのしかかっているかもしれないが、音楽はROSÉのラブストーリーの一つでもある。「結局のところ、それが私のやりたいこと」だと彼女は言う。「そして、音楽は私に生きてる実感をくれて、人間らしくいさせてくれる唯一のものだから」