REFLECTION

REFLECTION

「作品テーマの鏡と向き合うことで、自分をより理解できるんじゃないかなって」。4年ぶりとなるアルバム『REFLECTION』について、tofubeatsはApple Musicに語る。「2018年、ホテル滞在中に突発性難聴になり、左耳が聞こえなくなったんです。そのホテルの鏡に映る姿を見て、現実の自分と直感的に思ってる自分が乖離(かいり)しているように思ったことが作品テーマのきっかけになりました」クラブミュージックとJ-Popを橋渡ししながら、2017年の『FANTASY CLUB』以降、自作の歌詞を自ら歌うシンガーソングライター色を強めてきたが、突然の病に加え、神戸から東京に拠点を移した直後に巻き込まれたコロナ禍によって、図らずして自身と対峙することとなった。サウンド面では、エレクトロニカとハウスを横断するHerbertの影響が見られるが、ヒップホップチューン「don't like u」やエキゾチカマナーのボサノヴァ「恋とミサイル」など、ゆるやかなポップフィールをたたえた前半から、後半はダンスミュージックの多様性が乱反射。同郷のNeibissをはじめ、Ug Noodle、Kotetsu Shoichiro、中村佳穂といったゲストを招きつつ、モダンなブレイクビーツ「SOMEBODY TORE MY P」やジャングル「REFLECTION」など、躍動するビートがカタルシスを生む。「Neibiss、Ugさん、Kotetsuさんは、僕が思っているほどに(世間で)評価されていない気がしていて。だから、このアルバムが注目されるきっかけになったらいいなと思いつつ、大好きな彼らに合うような曲ができたので、ぜひご一緒したかったんです。中村さんは、過去に『FANTASY CLUB』にコーラスで参加していただいたことがありました。こちらで書いた歌詞を渡しても、中村さんらしくなり過ぎるくらい自分のものにできる人だろうという安心感があったのですが、その想像を超えてきて、思わず震えました」そして、サウンドの探求を続けながら自己と向き合うことで、リリックは簡潔で力強いものへと発展している。アルバムを締めくくる楽曲のタイトルは「Mirai」。tofubeatsのポジティブな歩みは、その先へと続いていく。「ライブハウスが(パフォーマンスを)観に行く場所であるのに対して、クラブは自発的に踊りに行く場所。制作する上でも、僕はダンスミュージックならではの能動的な視点を大事にしています。それをポップスに持ち込んで、聴く人の自発性を刺激したいですね」

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