2018年の「BUDDY」以来4年ぶりの共作となる、PUNPEEとBIMのWネームEP。SUMMIT御用達のドイツ人プロデューサー、Rascalが3曲、PUNPEEが2曲のプロデュースを手掛けた本作は、大人になりきれないラッパー2人が過去の思い出を交えながら、どこかノスタルジックに、そしてコミカルに夏の情景を描き出している。スカートの澤部渡が口笛で参加しているハウストラック「トローチ」や、Zeebraがタイムマシーンに乗って1997年から現れる、レイドバックしたブーンバップ「Jammin' 97」をはじめ、セミの鳴き声とピアノのリリカルな響きがメロウに溶け合った「Kids Return」、クリス・ペプラーのラジオDJ風ナレーションがドライブするグルーヴをぐっと高める「Night Rider」、夜空に打ち上がる花火のようにはかなく美しい「蛍火」の5曲を収録。2人の多彩なフロウとリリックの豊かな表現力が暑い季節を特別なものにしてくれる。