P.M.9 (50th Anniversary Remastered)

P.M.9 (50th Anniversary Remastered)

世界レベルのロックサウンドを志向した時期を代表し、傑作との呼び声も高い通算9作目。1982年、リリース当時の矢沢永吉は32歳で、反骨的な勢いやエネルギーでブレイクしたソロ初期の段階を経て、渋みや味わいを表現するロックシンガーへの変貌を試みていた。その筆頭がCMソングとなって大ヒットした「YES MY LOVE」で、同曲を含む本アルバムではそれまでのロサンゼルス録音やセルフプロデュースの経験を生かし、純度の濃い矢沢ワールドの構築に成功している。バックには『YAZAWA』(1981年)に参加したドゥービー・ブラザーズやリトル・フィートの面々に加え、Totoのスティーヴ・ルカサーやジェフ・ポーカロなど、西海岸ロックの精鋭たちを招集。ミディアムテンポやバラードが際立つ楽曲のすべての作詞をちあき哲也が手掛けており、「LAHAINA」「NETTAIYA(熱帯夜)」といった夏を舞台にした楽曲をはじめ、大人の男だからこそ感じるほろ苦さ、やるせなさが歌われている。矢沢の歌はここからアダルトな魅力を増し、色気を帯びていったのである。

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