モードジャズのスタイルを確立したパイオニア的作品。ジョン・コルトレーンやキャノンボール・アダレイなど、個性的なホーンプレーヤーがデイヴィスと揺るぎないハーモニーを保つ演奏スタイルは、徹底された組織と即興性がジャズで融合した瞬間だ。モードジャズに進んでいたビル・エヴァンスが加わり、理論派のデイヴィスと共にクラシックの要素が作曲に導入され、参加者たちに新鮮な閃(ひらめ)きをもたらしている。深夜の静けさや、情景描写の美しさを感じさせる要素が随所に散りばめられ、熱いソロの応酬とは正反対の叙情的な演奏がリラックスして楽しめる。その後のジャズ界をけん引するプレーヤーたちがそろった今作は、アルバムとして唯一無二の完成度を誇る。
その他のバージョン
ミュージックビデオ
- 1959年
- 1970年
- ジョン・コルトレーン
- Eddie "Lockjaw" Davis
- ハービー・ハンコック
- ディジー・ガレスピー