Beggars Banquet (2018 Remaster)

Beggars Banquet (2018 Remaster)

サイケデリックムーブメントやヒッピーカルチャーの影響下にあった時代から脱し、ザ・ローリング・ストーンズが自分たちの原点であるルーツミュージックに回帰した一作。ただし、スライドギターを多用した本作のブルースやカントリーは単なる懐古趣味とは程遠く、退廃的で危ういムードに満ちている。アフリカンパーカッションで幕を開ける「悪魔を憐れむ歌」は、そんな本作のハイライトとなるナンバー。呪術的なトリップをいざなうグルーヴや、文字通り悪魔的な歌詞も含め、この時期のストーンズのヒリヒリするような魅力が同曲には詰まっている。「ストリート・ファイティング・マン」を筆頭に、ミック・ジャガーの妖艶でカリスマチックなボーカルも際立っている。1968年、ライバルのビートルズがバンド崩壊へと向かうそばで、本作によってストーンズのロックンロールは次の10年へと道筋がつけられた。プロデュースを手掛けたのはジミー・ミラー。ストーンズは1970年代にミラーとのタッグで数多の名作を世に送り出していくことになる。

オーディオエクストラ

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