日常Days

日常Days

斉藤和義の歌声と生のストリングスが刺激的に交差する。前作『PINEAPPLE』(2023年)からキャリア最長の約3年5か月ぶりとなる、通算23作目のオリジナルアルバム。全11曲のうち6曲で高野勲がアレンジしたストリングスをフィーチャーしている。そのアプローチは「乙」のようにしっとりとした楽曲を彩るだけでなく、映画主題歌の「黒猫のタンバリン」のようなアグレッシブなロカビリーナンバーでも際立っている。リリース後の全国ツアーにはバックバンドとともに弦楽四重奏を帯同し、そのサウンドへの強いこだわりを見せている。その一方で、ラストを飾る「Sweet Little Sixty」には、還暦を迎えた斉藤自身の日々の心情がにじむ。『日常Days』というアルバムタイトルはこうした思いからつけられたのだろう。自身で撮影した写真をベースにデザインまで手掛けたアートワークからも、ロックし続ける彼のリアルな息遣いが感じられる。