

イサタ・カネー=メイソンは、夜になると音楽は違って聞こえるという。「子どもの頃から夜にベッドで音楽を聴くのが大好きでした」と彼女はApple Musicに語る。「夜の方が、音楽がより魅力的でエモーショナルなものに感じられたからです」。本当にそうなのか確かめてみたい人には、カネー=メイソンが「真夜中に聴くとより印象が強くなる」と感じている音楽を集めたこのプレイリストを聴いてみてほしい。オーケストラ作品もあるが、期待にたがわずピアノ曲が多く収録されており、その中にはクラウディオ・アラウが弾くショパンの「Nocturne No. 13 in C Minor, Op. 48」や、ホロヴィッツによるシューマンの「Träumerei(トロイメライ)」もある。カネー=メイソンがピアニストを志すきっかけとなった曲であるラフマニノフの『Piano Concerto No. 2』の演奏はアシュケナージだ。 「プッチーニの『Madama Butterfly(蝶々夫人)』の『Humming Chorus(ハミング・コーラス)』やシューベルトの『Trout Quintet(ます)』など、このプレイリストの曲は、それぞれが私の人生のある段階において重要な意味を持ってきたものです」とカネー=メイソンは付け加える。「これらは、私が人生のある時期を乗り越えるのを助けてくれた曲をはじめ、私にとって特別なものばかりです」