はじめての フランツ・シューベルト

はじめての フランツ・シューベルト

31年の短い生涯に600曲以上にのぼる歌曲を残したことから、歌曲王の異名を持つシューベルト。彼はウィーン古典派の中で、唯一ウィーンで生まれ、ウィーンで没した作曲家であり、歌曲以外にも、交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタなど、あらゆるジャンルに傑作を残している。シューベルトが書いた膨大な歌曲や室内楽曲は、友人たちが企画した小さな私的演奏会(シューベルティアーデ)で紹介されてファンを生み、楽譜も着々と出版されていった。なお、幼少期の彼は、ウィーン少年合唱団の前身に所属しており、指導に当たったのはモーツァルトのライバルとして知られるサリエリだった。