

1981年生まれのドゥダメルは、南米ベネズエラのエル・システマという音楽教育システムで音楽を学び、指揮者としてデビューした。ベネズエラで活躍した後に、ヨーロッパでさまざまな巨匠の教えを受けた。指揮する作品の本質をつかみ、それを情熱的に表現する指揮ぶりで知られる。ただし、冷静に音楽に必要な要素を積み上げていく一面も持っており、情熱と知性が絶妙なバランスを保っている。2009年以降は、音楽監督に就任したロサンゼルス・フィルハーモニックがあるアメリカ西海岸を拠点に活躍しながら、故郷ベネズエラのオーケストラも指揮している。今後の世界をけん引する音楽家の一人。