CAPSULE

DJ／プロデューサー、中田ヤスタカの母体となるユニット。中田ヤスタカと、ボーカルのこしじまとしこにより1997年に結成、2001年にメジャーデビュー。フロアライクなエレクトリックダンスミュージックにJ-Pop的な華やかなメロディ、可憐な歌声を掛けあわせたCAPSULEのスタイルは、やがてPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅにも転用され、中田ヤスタカの名は世界に知れ渡っていく。中田はプロデューサーとして多忙を極めたが、CAPSULEの作品もコンスタントに発表し続けた。ネオ渋谷系のムーブメントを加速させた『CUTIE CINEMA REPLAY』（2003年）、エレクトロハウス路線へかじを切った『FRUITS CLiPPER』（2006年）など、各アルバムにはその時々の先鋭的なモードが明確に示された。ウェットな質感を排したこしじまとしこの歌声はタイムレスな魅力をたたえ、スピーディに進化するヤスタカサウンドに軽やかな色を添えた。CAPSULEとしての活動は2010年代半ばからしばらく途絶えたが、デビュー20周年を迎えた2021年に6年ぶりの新曲「ひかりのディスコ」を発表。膨大な過去作のリマスター音源も順次発表している。