

ダンスフロアの陶酔感とポップカルチャーがダイレクトに結びついた通算10作目のアルバム。デビュー当初の歌心あふれるテクノポップから、世界のクラブシーンと共鳴するエレクトロハウス路線へと移行していた彼ら。中田ヤスタカがポップミュージックのプロデューサーとして成功を収めていた一方で、本作ではとりわけ、ダンサブルな響きを強調した姿勢を打ち出している。激しくピッチベンドするシンセサウンドと野太いボトムによって構成されるしなやかなグルーヴ、そしてボーカルも「the Time is Now」の性急なラップや、「the mutations of life」の心地よいダンスを促すフックが心を揺さぶる。このアルバムに収録されている「more more more」や「JUMPER」は後のライブでも長く親しまれる代表曲となった。また「Adventure」には豊かな感情の表現と生への情熱にあふれ、アルバムをドラマチックに締めくくっている。