マービン・ゲイ

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  • Here, My Dear
  • I Want You
  • What's Going On

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マービン・ゲイについて

マービン・ゲイがいなければ、R&Bのみならずアメリカンポップも今とは違うサウンドになっていただろう。ミュージシャン、ソングライター、そしてシンガーとしての彼の才能は、モータウンサウンドを広く世界に知らしめた。そして多岐にわたる彼の革新的なビジョンは、R&Bの境界線を押し広げたのである。1939年にワシントンDCで生まれたゲイは、タフな子ども時代を送った後、1957年にMarqueesというボーカルグループを結成した。グループは元ハーヴェイ&ザ・ムーングロウズのシンガー、ハーヴェイ・フークワのバックバンドになり、ゲイは1961年にデトロイトに移住。モータウンのセッションドラマーとして、マーヴェレッツの「Please Mr. Postman」やスティーヴィー・ワンダーの「Fingertips」などの画期的な楽曲に参加した。その後モータウン所属のアーティストのために曲を作るようになり、マーヴェレッツの「Beechwood 4-5789」や、マーサ・リーヴス&ザ・ヴァンデラスの「Dancing in the Street」といったヒット曲を共作した。自身の名義でモータウンからアルバムをリリースし始めてからはジャズバラードを歌っていたが、流れるようなテノールをR&Bに転向させた1962年の「Stubborn Kind of Fellow」で初めての成功を掴む。移り気な彼はその後数年の間にミュージカルの楽曲をレコーディングしたり、よりソウルフルな側面を出す中でナット・キング・コールのトリビュートアルバムを手掛けたりした。そして「How Sweet It Is (To Be Loved by You)」や「Ain’t That Peculiar」などのクロスオーバーヒットに加え、「Ain’t Nothing Like the Real Thing」に代表されるタミー・テレルとのデュエット曲の数々で本領を発揮したのだった。そして1968年の不滅の名曲「I Heard It Through the Grapevine」からはエモーショナルかつ音楽的に洗練された方向へと進み始め、1971年には社会的意識が高く複雑なテクスチャーから成るアルバム『What’s Going On』でソウルの流れを一変させた。その後もゲイが革新を止めることはなく、1977年に大ヒットしたディスコ曲「Got to Give It Up」は大人になってからのマイケル・ジャクソンのキャリアに重要な影響を与え、シンセとドラムマシーンが魅力的な1982年のエレクトロソウル「Sexual Healing」は再びR&Bを新たな領域へと導いた。しかし1984年4月1日、自宅でのけんかのさなかに父親に撃たれて命を落としたことで、彼のキャリアは突然悲劇的な結末を迎えたのだった。

出身地
United States of America
生年月日
1939年4月2日
ジャンル
R&B/ソウル

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