

最新リリース

- 2025年7月18日
- 10曲
必聴アルバム
- 彼らの4枚目のアルバム「Stand!」の開放的で熱気あふれるサウンドとはまるで異なる、ごつごつとしたグルーヴの塊のようなサウンドは、ヒップホップを経過した耳でなければ、かなり異質に響いたことだろう。事実、スライがスタジオでオーバーダブを重ねて録音された密室的なサウンドは、プリンスを含めて後世に与えた影響は計り知れない。チープなリズムボックスが生む独自のグルーヴが特徴の"Family Affair"ほか、ダウナーだがクールなファンクが並ぶ。彼らの代表曲"Thank You"を、テンポを落としてよりレイドバックした"Thank You for Talkin' to Me, Africa"、キュートなポップナンバー"Runnin' Away"など、革新的なアイデアが満載された傑作。
- 伝説のウッドストック・フェスティバルの重要な一躍を担ったのは誰か。どのグループが素晴らしかったか? 意見は多々あれど、時代の変革を感じさせ、自由な気風に満ちた音楽性を体現したステージングという点から、やはりスライ&ザ・ファミリー・ストーンを推す人は多いだろう。そんなウッドストックの最もエキサイティングなシーンの主役となった彼らの、ダイナミズムあふれる音楽性を刻印したのがこのアルバムだ。収録曲すべてが彼らの代表曲といっても過言ではない充実ぶり。"Stand!"、"Everyday People" など、ロックとソウルの垣根を超えた高揚感あふれる楽曲が満載。ゴスペルをファンクロックに仕立てた "I Want to Take You Higher" の圧倒的なドライブ感は、現代においても破壊力抜群。
- フラワー・チルドレンの街サンフランシスコ。サマーオブラブがもたらしたリベラルな思想と自由闊達な空気感が、スライたちの幅広い音楽的素養を育んだのは想像に難くない。彼らのカタログ中、ファズギターの効いた最もロック的な本作は、そうした多面的なバックボーンと豊かな音楽性が確認できる格好のショーケース。楽器でニワトリの声をまねたコミカルな "Chicken"、ビートルズの "Eleanor Rigby" のフレーズを引用したブラスロック風のファンキーナンバー "Plastic Jim"、途中でジャズっぽいアプローチに急転する "I'm an Animal"、サーカス風のイントロからはじまるタイトル曲など、どれも実にカラフルでサイケデリック。トリックスター、スライの面目躍如といったところだろう。
アルバム
アーティストプレイリスト
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
スライ&ザ・ファミリー・ストーンについて
- 出身地
- San Francisco, CA, United States
- 結成
- 1967年
- ジャンル
- R&B/ソウル