キャロル・キング

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キャロル・キングについて

キャロル・キングは複雑な愛の実情を、哀愁寄りな1970年代フォークロックシンガーたちにはない優しさと力強さで解き明かしてみせる。

1960年代初期のキングは、ニール・ダイアモンドや当時の夫ジェリー・ゴフィンらと肩を並べるシンガーソングライターで、ブリル・ビルディング界隈では引っ張りだこだった。この時期に彼女は、シュレルズの「Will You Still Love Me Tomorrow」といったガールズグループのアンセムをバブルガムソング以上の作品に昇華させ、若きアレサ・フランクリンのそばで火山のごとくさく裂するゴスペルパワーを開拓していく。ザ・モンキーズのスマッシュヒット「Pleasant Valley Sunday」では作曲に加わり、憂いを帯びたサイケデリックを取り入れた。

その後、繊細なロックと力強いソウルの融合を武器に独立を宣言すると、生粋のニューヨーカーである彼女は、1971年のソロ出世作『Tapestry』をはじめとするアルバムでシンガーソングライターの時代における感情表現を形作り、人々の心に訴える方向へと深化させた。また、裏方としてのソングライターから本格的なスターへ転向するひな形を作ったのもキングだった。「It’s Too Late」では官能的なクラシックR&Bバラードに乗せて、もつれたロマンスを痛々しいほどにえぐり出し、「I Feel the Earth Move」ではブルースシンガー並みの勇ましさで、人生を変えるほどの欲望の力をたたえた。キャロル・キングが作り上げた、胸に秘めた思いを告白するかのように表現するシンガーの系譜は、その後、トーリ・エイモスやエリカ・バドゥ、エイミー・ワインハウス、アデルといった個性派アーティストたちに何世代にもわたり受け継がれている。

出身地
New York, NY, United States of America
生年月日
1942年2月9日