最新リリース
- 2024年11月27日
- 1曲
必聴アルバム
- 横浜の路上ライブでメキメキと頭角を現してきたフォークデュオが、1998年のミニアルバム「ゆずマン」に続いてリリースしたメジャー初のフルアルバム。軽快でみずみずしいギターのリフレインが印象的な、長らくライブのハイライトを担い続けている代表曲"夏色"や、シングルとしてリカットされたキャッチーなビートポップ"少年"、そして"贈る詩"など、初期ゆずの存在感を決定的にした楽曲群を収録している。上記の3曲は北川悠仁による作詞・作曲だが、岩沢厚治も"心の音"や"月曜日の週末"、アルバムのフィナーレを担う"境界線"といった曲で強烈な叙情性を発揮するなど、2人の持ち味のコンビネーションが際立った作品となっている。
- 2022年
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
もっと聴く
- 特集はMrs. GREEN APPLE。紫 今のUp Nextインタビューも。
ゆずについて
ゆずの歌には、人の心と心をつなぐ力がある。神奈川県横浜市出身の北川悠仁と岩沢厚治によるフォークデュオ、ゆず。子どもの頃から知り合いだった2人は学生時代にタッグを組み、1996年から伊勢佐木町にある百貨店の前で路上ライブを始めた。2人の歌は徐々に評判を呼び、1998年8月に行われた最後の路上ライブには7千人を超える観客が集まった。1998年にシングル「夏色」でメジャーデビュー。夏の情景を等身大の言葉で描いたこの曲は、どこか懐かしく素朴な味わいがあり、徐々にチャート順位を上げていった。同年リリースしたファーストアルバム『ゆず一家』もヒットし、1999年のセカンドアルバム『ゆずえん』はミリオンヒットとなった。1990年代末のJ-Popシーンにおいて、ゆずのようにアコースティックギターを抱え、フォーキーなポップを奏でるアーティストは異色だった。彼らの存在は若い世代の目には新鮮に映り、その親の世代にとっては微笑ましく映った。さらに彼らは、テレビアニメの主題歌になった「またあえる日まで」(2002年)のように子どもたちが楽しめる楽曲も得意とする。ゆずは、あらゆる年代が一緒に楽しめる歌を生み出せるまれなアーティストだった。一躍国民的存在となったゆずは、2001年には初の東京ドームライブを成功させる。『ふたりのビッグ(エッグ)ショー』と題されたこの公演では、2人だけでステージに立ち、5万5千人の観客を熱狂させた。2019年には史上初となる弾き語りドームツアーを行い、成功に収めた。作詞作曲は北川悠仁と岩沢厚治がそれぞれ手掛け、甘酸っぱい青春ソングから、今を生きる人々に寄り添う応援歌、メッセージ性の強いシリアスな楽曲など、音楽性は幅広い。勇気や希望を与える歌が高く評価され、数々の楽曲が合唱や卒業ソングの定番となっている。2020年は15作目のアルバム『YUZUTOWN』を携え全国ツアーを行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止に。そこで2人は、ゆずにゆかりのある横浜エリアから選んだ5つの会場から“オンラインツアー”を配信。趣向を凝らした演出で多くの視聴者を楽しませ、エンターテインメントの力を示した。またSNSやネットラジオを積極的に活用してリスナーとコミュニケーションを図り、そこで得た実感を楽曲に反映していった。それは歌で心と心をつなぐ彼ららしい音楽との向き合い方だった。
- 結成
- 1997年
- ジャンル
- J-Pop